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京都の和菓子を毎日紹介-2017年10月-・きょうの『和菓子の玉手箱』

一日一菓。 2017年10月

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜-Yume-が
お届けする京都の素敵な和菓子を毎日ご紹介。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2017年10月1日

菓銘『月見だんご』
松川屋
京都市中京区西ノ京中保町76-2
(075)462-7830


神無月となりました京都市内・西ノ京では秋の風物詩である『ずいき祭』が始まりました。
1年の五穀豊穣を感謝するお祭です。
本日は北野天満宮から西ノ京の御旅所まで神幸祭が行われました。
見所はなんと言ってもやはり、ずいき神輿。
ずいき(里芋の茎)で屋根が葺かれたお神輿は、他の部分も穀類などで飾られた珍しいお神輿です。
ずいき神輿は、4日の午前中まで西ノ京の御旅所に鎮座しています。
機会があれば、秋の風物詩から深まりゆく秋を感じてみてください。

西ノ京の御旅所からほど近くで営むこちらのお店のお菓子。
この時期はやはり『月見だんご』。
10月4日は『中秋の名月』。
芋名月として、収穫への感謝や豊作祈願の意味を込めて里芋をお供えします。
京都でよく見かける月見だんごは、月を里芋の形にして、餡を雲に見立てて作ります。


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2017年10月2日

菓銘『名月』
亀屋光洋
京都市左京区一乗寺払殿町17-12
(075)711-3764


日に日に満ちていく秋の夜空に浮かぶ月。
今宵は残念ながら京都市内は雨。
でも厚い雲の向こうでは、今日も変わらず輝いていることでしょう。


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2017年10月3日

菓銘『月見団子』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


お月見団子が和菓子屋さんの店頭に並んでいる様子を見かけるようになってきました。
今年は明日(10月4日)が中秋の名月。
この時期、どこの和菓子屋さんでも販売されているお月見団子。
色々なお店のお月見団子をいただいていると味はもちろんの事、意匠も微妙に違っている事に気がつきます。

今宵、京都市内から見える美しい月のように光り輝くお団子です。
ご家族、みなさんで召し上がっていただきたいお月見団子です。


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2017年10月4日

菓銘『名月』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


西山に日が沈むころ、青空がまだ残る東山には大きな月。
今夜は本日のお菓子の菓銘のような素晴らしい中秋の名月となっています。


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2017年10月5日

菓銘『観月の夕べ』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


中秋の名月の昨夜より始まっています大覚寺『観月の夕べ』。
境内の大沢の池に想像上の鳥「鷁(げき)」や龍をかたどった舟が浮かべられます。
大沢の池は平安時代に嵯峨天皇が貴族たちと共に月見をした場所として知られている場所。
平安時代に想いを馳せて船上より月を愛でるこの上ない秋の夜。
平安時代のお月見は、現在のように月を直接見るのではなく、水面に映る月を愛でたそうです。
さぞかし、時間の流れがゆっくりと過ぎていたことでしょう。
そのような感性を日々忙しく過ごしている現代人には必要なのかもしれませんね。
今宵は厚い雲の隙間からこぼれる月あかりだけ。
明日は満月。
『観月の夕べ』は明日(10月6日)まで行われます。
大沢の池の水面に映る満月を見ることができればいいですね。


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2017年10月6日

菓銘『すすき』
亀屋重久
京都市右京区谷口梅津間町
(075)461-7365


美しい月を見ることができた先日の十五夜。
そして、本日は満月の夜。
京都は朝より降りはじめた雨が今も降っています。
今夜は満月を見ることはできなさそうです。
秋の七草の一つ『尾花』。
芒(ススキ)として、お月見に欠かせない馴染みのある植物です。

秋の収穫の感謝を込めて、稲穂に見立てて飾ったとされている芒。
また、芒は神様の依り代とも考えられていました。
いつまでも大切に、後世へ受け継いでもらいたい日本の習わしです。


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2017年10月7日

菓銘『栗拾い』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


秋の山からの贈り物『栗』。
今年は昨年以上に不作だそうです。
1キロの栗を購入して使用できる栗は100グラムほどしかないそうです。
松茸のような高級品となる日も近いのかもしれませんね。
よく父に連れられて栗拾いに出かけた幼い頃の思い出が甦ります。
栗を投げてよく叱られたものです。


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2017年10月8日

菓銘『虫の声』
船屋秋月
京都市右京区宇多野福王子町13-3
(075)463-2624


京都御苑周辺では、行き交う車のエンジン音にかき消されることなく虫の音が響き渡っています。
この時期ならではの秋の夜長の素敵な旋律に耳を傾けながら過ごしてみるのもいいですね。



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2017年10月9日

菓銘『初雁』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


昨日より七十二候では鴻雁来(こうがんきたる)となりました。
雁が遥々、北の国より日本へ渡ってくる時期です。
雁にちなんだお菓子は秋の代表的なものの一つです。
どちらかと言えば暗い色合いのお菓子が多いのですが、こちらのお菓子はご覧の通りの色使い。
こちらのお店らしさを感じるお菓子です。



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2017年10月10日

菓銘『柿の実』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


嵯峨野あたりを散策しているとたわわに実っている柿の実を見かける季節です。
その柿の実を小鳥たちが競い合うように嘴(くちばし)で突いている様子。
秋の長閑な光景に癒されます。



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2017年10月11日

菓銘『雁来紅』
茶寮 宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270


雁が渡ってくる頃に葉が紅く色づく葉鶏頭(はげいとう)。
そこから『雁来紅』という異名がつきました。
まるで雁を歓迎しているかのようですね。



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2017年10月12日

菓銘『栗かのこ』
聚洸
京都市上京区大宮寺之内上ル
(075)431-2800


山の恵みが職人さんの手にかかれば素材そのものを活かしたい美しいお菓子になりました。
栗好きには、たまらない極上のお菓子です。


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2017年10月13日

菓銘『菊襲(きくがさね)』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


本日より七十二候では菊始開(きくのはなひらく)となります。
菊の花が咲きはじめる頃です。
私たちにとても馴染み深い、桜と共に日本を代表する花です。

その菊をモチーフにした今回のお菓子。
言葉を失うような美しさはもう芸術品。
日本を代表する花、お菓子です。


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2017年10月14日

菓銘『栗ひろい』
亀屋光洋
京都市左京区一乗寺払殿町17-12
(075)711-3764


みなさん、秋の味覚を満喫されてますでしょうか。
この時期は、ついつい食べ過ぎてしまいます。
飽食な現代社会に生きる者でも秋の味覚に舌鼓を打つのですから、昔の人々にとってこの時期の味覚は特別なもの
だったことでしょう。
旬のものを口にすることの大切さ。
それこそが、食の原点そして幸せのはじまりなのかもしれませんね。


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2017年10月15日

菓銘『秋風』
聚洸
京都市上京区大宮寺之内上ル
(075)431-2800


京都ではあまり見かけることがない『小田巻』と呼ばれているきんとん製のお菓子です。
独特のこちらの意匠をはじめて見た方は、きっとその美しさに魅了されることでしょう。
木々が色づきはじめるこの時期。
京都の秋を色合いで表現したお菓子です。


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2017年10月16日

菓銘『錦秋』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


栗が入った羊羹の上にみじん羹を薄く乗せたものを錦玉羹で仕上げたお菓子です。
彩り豊かな羊羹製の紅葉(もみじ)葉が散りばめられたお菓子からは季節の移ろいを感じずにはいられません。
小さなお菓子に京都の秋が詰まったお菓子です。


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2017年10月17日

菓銘『竜田』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


職人さん曰く、
『秋をつかさどる女神『龍田姫』を御銘にしました。
真っ赤に染まっている山々の秋の景色。
錦繡とも例えられ、その色彩は見事です。
その情景をお菓子にしました。
紅葉の色彩を羊羹にして少し雪もちらつき葉の上に残っている感じも表現したく、みじん羹も添えました。
備中白こしあんの中には秋の味覚である栗を入れました。』


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2017年10月18日

菓銘『嵯峨の秋』
老松(北野店)
京都市上京区北野上七軒
(075)463-3050


道明寺で作られたお菓子の上に氷餅を散らした意匠。
季節により色目を変えて、菓銘と共に情景を表現するこちらのお菓子は、まさに京菓子そのもの。
召し上がられる方の教養と感性を試されているように感じます。
秋は、やはり紅葉(もみじ)色づく色合いのお菓子となります。


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2017年10月19日

菓銘『小倉山』
源水
京都市中京区油小路通二条下ル
(075)211-0379


京都嵐山のほど近くに位置する小倉山。
その地で小倉百人一首が編纂(へんさん)されと伝えられています。

『小倉山 峰のもみぢ葉 こころあらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』
貞信公(藤原忠平)が小倉山の美しい紅葉の情景を詠んだ和歌。

その美しさを表現したお菓子です。
和菓子らしい優しい色合いに心が癒されます。


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2017年10月20日

菓銘『富有柿』
松川屋
京都市中京区西ノ京中保町76-2
(075)462-7830


京都市西京区・西山の麓にある大枝(おおえ)。
至るところに柿園があり、この時期になると大きな富有柿の実がなっています。
街道沿いに軒を並べている直販所では、採れたての美味しそうな柿が販売されています。
その柿を目当てに多くの方々が訪れます。
この街道は『柿街道』と呼ばれ地元住民に親しまれています。
今回は、その柿をモチーフにしたお菓子のご紹介です。


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2017年10月21日

菓銘『千代菊』
松壽軒
京都市東山区松原通大和大路西入弓矢町19-12
(075)561-4030


京都のお店でお買い物をしていると、さりげなく活けられている花をよく目にします。
その花がこの時期らしく菊の花が活けられている様子を見かけるようになってきました。
活け方によっては、可愛らしくも、気高くも感じる花。
それは、お菓子にも通じるような気がします。
その感じ方は、人それぞれ。
それがお菓子の魅力だと思います。


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2017年10月22日

菓銘『貴船』
緑菴
京都市左京区浄土寺下南田町126-6
(075)751-7126


こちらの『貴船』と名付けられたお菓子は、何を表現しているかおわかりでしょうか。
秋の風情を感じる花『秋明菊』です。
『貴船菊』とも呼ばれている花です。
貴船あたりに多く自生していることから、そのように呼ばれるようになりました。
京都市内の寺社境内で可憐に咲いている白やピンクの花たちは、秋が終わる頃まで私たちの目を
楽しませてくれます。


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2017年10月23日

菓銘『交響』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


台風一過。
朝9時頃に京都市内に虹がかかった本日。
あれほどまでに7色がはっきりとした虹を見たのは初めてです。
虹を見ている瞬間、私には交響曲が聴こえてきたように感じました。

京都を代表する画家『堂本印象』。
代表作の一つに『交響』という作品があります。
「楽譜は 私なりに解釈して、絵の中に私の交響曲を表現したい」と語り、製作にあたったそうです。

本日のお菓子は、その作品からイメージして作ったお菓子です。
みなさんには、どのような交響曲が聴こえているでしょうか。


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2017年10月24日

菓銘『霜降』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


昨日は、二十四節気『霜降』。
霜が降りる時期です。
それに合わせたかのように昨日より季節がまた一つ進んだかのような寒さとなってきました。

淡雪羹で霜が降りた情景を表現したお菓子です。
温かいお茶と一緒にどうぞ!


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2017年10月25日

菓銘『紫苑』
緑菴
京都市左京区浄土寺下南田町126-6
(075)751-7126


赤く色づいた紅葉(紅葉)によって幻想的な光景になった『迷いの窓』、『悟りの窓』を一目見ようと毎年多くの
観光客で賑わう源光庵。
今年も多くの方で賑わうことでしょう。
その源光庵境内には、秋を彩る淡い紫色の花『紫苑(しおん)』が先日まで可憐な花を咲かせていました。
その花の色を和色では『紫苑』と呼びます。
こちらの花が語源となったと言われています。
外郎製のお菓子で表現された紫苑。
和菓子の繊細な色使いが存分に発揮されたお菓子です。


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2017年10月26日

菓銘『山づと』
聚洸
京都市上京区大宮寺之内上ル
(075)431-2800


山からの土産物『山苞(やまづと)』。
大きな栗が白餡に包まれいる、こなし製のお菓子です。
山の恵みを感じてください。


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2017年10月27日

菓銘『栗ひろい』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


雲ひとつない西の空。
西山に太陽が沈んだ瞬間、西の空が赤く染まり、西山の稜線が黒くはっきりと見えた今夕。
この素晴らしい光景。
自然は、私たちに、今年はあと何回、プレゼントしてくれるのだろうか。

いがからひょっこりと栗が顔を出した様子を表現したお菓子です。
自然は私たちに沢山の恵みをもたらしてくれますね。


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2017年10月28日

菓銘『ハロウィン』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


ハロウィンが近づいてきました。
色づきはじめた木々と共にハロウィンをディスプレイしたオレンジ色が京都の街を彩ります。
その中にひょっこりと可愛らしいお化けの意匠。
こんなに可愛らしいお化けだったら、すぐにお友達になれそうです。


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2017年10月29日

菓銘『十三夜』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


霜月となる3日後の夜。
『後の名月』と呼ばれる十三夜となります。
十五夜の『中秋の名月』は里芋を月にお供えすることから『芋名月』とも呼ばれています。
いっぽう、十三夜の『後の名月』は、栗や豆を月にお供えすることから『栗名月』や『豆名月』とも
呼ばれています。

霜月となった夜、美しい月が京都の町並みを照らす光景。
美しい栗と外郎の組み合わせで作られたお菓子は、まるで美しい月のようです。


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2017年10月30日

菓銘『柿の秋』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


木枯らし1号が吹いた京都市内。
また、一つ冬に近づきました。
たわわに実った柿の実が一つ落ち、また一つ、、、
やがて木守りへと。

柿あんを包んだ外郎製のお菓子です。


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2017年10月31日

菓銘『パンプキン』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


本日はハロウィン。
ハロウィンに欠かせないのがカボチャですね。
私のジャック・オー・ランタンは、こちらの外郎製のお菓子です。


informationお知らせ

2017年10月10日
月刊京都・11月号にて【小倉夢桜が選ぶ!『秋の京菓子』】を担当させていただいております。
書店にて発売中です。
2017年9月28日
ホームページをリニューアルしました。

profile

小倉 夢桜-Yume- (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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