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京都の和菓子を毎日紹介-2017年10月-・きょうの『和菓子の玉手箱』

一日一菓。 2017年11月

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜-Yume-が
お届けする京都の素敵な和菓子を毎日ご紹介。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2017年11月1日

菓銘『うさぎ薯蕷』
中村軒
京都市西京区桂浅原町61
(075)381-2650


西の空に陽が傾きはじめた頃、今夜の主役が東の澄みきった空に綺麗な姿を見せてくれました。
霜月となった今宵は十三夜。
『栗名月』ともいわれる『後の名月』です。

冷たい空気に頬を撫でられながら、ずっと夜空を見上げていると月が私に語りかけてくれているように感じます。

うさぎを模った薯蕷饅頭の中にはホクホクの栗あんが入っています。
栗名月にふさわしいお菓子です。


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2017年11月2日

菓銘『玉菊』
松壽軒
京都市東山区松原通大和大路西入弓矢町19-12
(075)561-4030


本日の京都市内は、とても穏やかな天候の一日となりました。
西本願寺の境内では、毎年恒例の『献菊展』が行われています。
約400鉢もの丹精込めて育てられた様々な美しい菊を鑑賞することができます。
お気に入りの菊を見つけてみてはいかがでしょう。

粒あんを道明寺で包んで氷餅をまぶしたお菓子です。


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2017年11月3日

菓銘『山路の菊』
洛趣会
金戒光明寺にて
(とらや謹製)


11月3日・文化の日の京都市内。
爽やかな秋晴れの中、数々の年中行事が行なわれました。
京都の老舗27軒が集まり、ご贔屓様をご招待して自慢の品を展示する園遊会『洛趣会』が今年も行なわれました。
毎年、東福寺、相国寺、妙心寺、永観堂、仁和寺など会場を変えて行われています。
今年の会場は、くろ谷さんと呼ばれ親しまれている金戒光明寺です。
山門周辺に植えられている色づいた桜の木と真っ赤なノムラモミジが秋のひと時を演出してくれています。
伝統ある老舗の趣向を凝らした展示の素晴らしさはもちろんのこと、お越しになられている方たちの御召し物も
素敵です。
季節感を取り入れた帯や着物。
このような会に御招待されてお越しになられる方々は、やはり季節を大切にされているのですね。
その園遊会を訪れる方々の楽しみの一つは、本家尾張屋のお蕎麦と表千家、裏千家のお茶席です。
そのお茶席でいただいたお菓子がこちらのお菓子です。


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2017年11月4日

菓銘『梢の錦』
洛趣会
金戒光明寺にて
(とらや謹製)


本日も昨日に引き続き『洛趣会』が金戒光明寺で行われました。
本日は裏千家の御茶席。
色づいた紅葉(もみじ)を模ったお菓子でした。


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2017年11月5日

菓銘『高雄』
船屋秋月
京都市右京区宇多野福王子町13-3
(075)463-2624


京都の紅葉の幕開けは、高雄の神護寺からとよく言われます。
その高雄・神護寺の金堂前が見ごろとなりました。
高雄は言わずと知れた京都屈指の紅葉の名所。
どこまでも続く真っ赤に色づいた光景となるまであとわずかです。
高雄へ京都市街から向かう途中に佇むお店がこちらです。
そのお店が販売するお菓子はもちろ『高雄』と名付けられたお菓子です。


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2017年11月6日

菓銘『秋風』
茶寮 宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270


暦の上では、明日は立冬。
今日は、今年最後の秋ということになります。
日中は穏やかな秋晴れの気候となり、日が暮れて夜空にはきれいな居待月。
素敵な秋に別れを告げる時が近づいてきました。


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2017年11月7日

菓銘『紅葉(もみじ)』
鍵善良房
京都市東山区祇園町北側264番地
(075)561-1818


永観堂のライトアップが始まりました。
方丈池周辺の紅葉(もみじ)がライトアップのはじまりに合わせるかのように一気に色づきました。
いよいよ、錦秋の京都の開幕です。

一枚の紅葉(もみじ)の葉が色づく様子を雅やかにこなしで仕上げたお菓子です。


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2017年11月8日

菓銘『大輪』
笹屋吉清
京都市左京区下鴨東半木町67
(075)781-0904


紅葉(もみじ)の色づきばかりに気をとられていませんか。
紅葉(もみじ)だけではありません。
菊が大きな花を咲かせて私たちの目を楽しませてくれる時期でもあります。
手間暇かけて育てられた菊の花。
なんとも言えない造形美に見惚れしまいます。

庭で父が数十鉢もの菊の花を大切に育てていた姿を眺めていた幼少の頃。
懐かしい思い出が甦ります。
こちらのお菓子をいただきながら、私の心の中にいる父と過ごせたひと時です。


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2017年11月9日

菓銘『紅葉(もみじ)』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110


左京区一乗寺エリアには詩仙堂や圓光寺をはじめとする多くの紅葉スポットが点在しています。
今年も多くの素晴らしい光景を見ることができることでしょう。

紅葉(もみじ)の葉を表したお菓子は様々。
こちらのお菓子は琳派を代表する尾形光琳をイメージして作られた外郎製のお菓子です。
和菓子の楽しさを感じることができる意匠です。


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2017年11月10日

菓銘『並木路』
茶寮 宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270


堀川寺之内に植えられている銀杏(いちょう)並木がきれいに色づいています。
きょうのようなどこまでも続く青空には、黄金色に色づいた葉がよく映えます。


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2017年11月11日

菓銘『古都の秋』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110


今夜よりはじまりました清水寺のライトアップ。
今年は、ご本堂が改修工事の為、例年とは違う光景を目にすることができます。
貴重なこの時期だけの光景を見て、過ぎ行く錦秋の京都を感じてください。

焼ごてで清水の舞台を入れ、紅に染まる『清水寺の紅葉』を表現したお菓子です。
数年後に綺麗になったご本堂に思いを馳せながら召し上がっていただきたいお菓子です。


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2017年11月12日

菓銘『嵐狭』
鶴屋吉信
京都市上京区今出川通堀川西入
(075)441-0105


天龍寺、清凉寺が紅葉の見頃となり、多くの観光客で賑わう嵐山界隈。
本日は、渡月橋上流の大堰川に次々と船が浮かべられ、船上で様々な芸能が披露される『嵐山もみじ祭』が
行われました。
いよいよ嵐山界隈の紅葉シーズンの開幕です。

渡月橋から望む光景を表現した焼皮製のお菓子です。
色づいた山、そして川面に映るモミジの光景が目に浮かびます。


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2017年11月13日

菓銘『花かんざし』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


11月15日は『七五三』。
神社へ子どもの成長を祝い感謝をして、これからのさらなる成長の祈願を行う七五三詣を行います。
幼少の頃の懐かしい思い出が甦ります。

七五三詣をする可愛らしい女の子の姿をイメージして作られたお菓子です。


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2017年11月14日

菓銘『龍田川』
源水
京都市中京区油小路通二条下ル
(075)211-0379


在原業平が『古今和歌集』で詠んだ和歌。
『千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(竜田川) からくれなゐに 水くくるとは』
そこから名付けられたお菓子です。
秋を代表する菓銘の一つです。

何とも言えない曲線美と色合いに見惚れしまいます。


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2017年11月15日

菓銘『深山の錦』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


きょうの京都は、平日にもかかわらず多くの観光客で賑わいました。
みなさんのお目当ては、もちろん紅葉。
今年は、久しぶりに色づきが綺麗な紅葉シーズンとなってきています。

色づいた紅葉(もみじ)を表現した色合いのこなしに型押しされた紅葉。
階調のあるところに型押しすることによって表現される自然美。
いつまでも眺めて京都の秋を感じていたいお菓子です。


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2017年11月16日

菓銘『高雄』
茶寮 宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270


季節の移ろいを感じながら過ごす幸せ。
日々の暮らしに追われていると、つい見逃してしまう小さな幸せ。
小さなお菓子から大切なことを学んだように思います。

季節の移ろいを表現したきんとん製のお菓子です。


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2017年11月17日

菓銘『柿紅葉』
亀屋友永
京都市中京区新町通丸太町下ル大炊町192
(075)231-0282


紅葉(もみじ)の紅葉が話題となるこの時期。
柿の葉が鮮やかに色づく頃でもあります。

晩秋の季語である『柿紅葉(かきもみじ)』を表現したお菓子です。
日本の美を感じる何とも言えない色合いに思わず心を奪われます。


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2017年11月18日

菓銘『錦秋』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


きょうの京都は、早朝より雨。
朝霧に包まれた色づいた山々の幻想的な光景が夜明けと共に目の前に現れます。
静寂の中から聴こえるのは雨音だけ。
なんとも贅沢なひと時です。


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2017年11月19日

菓銘『保津の灯り』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


先月の台風21号、22号の影響で紅葉シーズンを前に運航中止となっていた保津川下り。
関係者の方々の努力のおかげで11月10日より運航再開となり、紅葉シーズンになんとか間に合いました。
多くの観光客があの素晴らしい風景と船頭さんの絶妙な語りを思い出の一頁とされることでしょう。

職人さん曰く
『保津川の秋を楽しもうと京都へ日本各地から人が集まってきます。
保津川下りは、とても人気で舟で下りながら見る幻想的な景色にみなさん酔いしれます。
保津川を小田巻で表現しました。
中にオレンジの線をひくことで秋を表現しました。』


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2017年11月20日

菓銘『奥山もみぢ』
亀屋友永
京都市中京区新町通丸太町下ル大炊町192
(075)231-0282


京都・宇治田原町の『猿丸神社』。
紅葉の隠れた名所です。
こちらの神社の御祭神は猿丸大夫です。
三十六歌仙の一人として知られているその人です。

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき (猿丸太夫)

鹿の焼印が印象的なお菓子です。


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2017年11月21日

菓銘『龍田』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


秋を代表する菓銘『龍田』。

在原業平が『古今和歌集』で詠んだ歌

『千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(竜田川) からくれなゐに 水くくるとは』

はあまりにも有名な歌です。

色彩感あふれるこちらの歌のように、色彩豊かに仕上げられたお菓子です。


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2017年11月22日

菓銘『亥の子餅』
中村軒
京都市西京区桂浅原町61
(075)381-2650


今朝の京都市内はこの冬一番となり初霜が観察されました。
いよいよ本格的な寒さとなり、炉の温もりが恋しい時期となってきました。
こちらのお店では、先日より炉に火が入りました。
炉の中で赤く煌々と燃える炎の暖かさに癒されます。

こちらの亥の子餅には胡桃がはいっており、絶妙な食感が印象に残るお菓子です。


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2017年11月23日

菓銘『木枯し』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


きょうの京都市内は、青空が見えていたものの北寄りの冷たい風が吹く天候となりました。
職人さんの手仕事から生まれた晩秋から初冬の情景。

渋皮栗の栗餡きんとん製のお菓子です。


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2017年11月24日

菓銘『織部』
緑菴
京都市左京区浄土寺下南田町126-6
(075)751-7126


様々な差し色で春夏秋冬を表現するこちらのお店の上用饅頭。
この時期は、やはり緑色で織部。
長年、京都で菓子職人として過ごしてこられたからこその意匠です。


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2017年11月25日

菓銘『梵天』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


京都の師走を告げる顔見世興行。
南座が修復工事の為、今年も昨年に引き続き南座を離れてロームシアター京都で行われます。
昨年は南座にまねきが上がり京都の師走の風景を見ることができましたが、今年はそのまねきも南座を離れ
ロームシアター京都に上がりました。
11月25日の本日、晴天の下、ロームシアター京都でまねき上げが行われました。
江戸時代から続いていた南座のまねきが南座を離れて上がるのは初めてのことです。

南座の正面大屋根の櫓の左右にそびえ立つ二本の純白の梵天。
上質な美濃紙を1000枚ほど使用して職人さんが作り上げたものです。
八百万の神が梵天を目印にに舞い降りてくると言い伝えられている依代です。
その梵天をイメージしたお菓子です。
成田屋の紋『三升(みます)』の焼印が入っています。
升は、『増す』や『益す』ということでとても縁起があるとされています。
こちらのお菓子をいただけば運が上昇するかもしれませんね!


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2017年11月26日

菓銘『高雄の色』
本家玉壽軒
京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
(075)441-0319


今年も様々なグラデーションで私たちの目を楽しませてくれた高雄の紅葉。
その紅葉(もみじ)はタカオカエデとも呼ばれているイロハカエデという品種です。
高雄の美しい紅葉(もみじ)をこちらのお菓子から感じてください。


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2017年11月27日

菓銘『木枯し』
二條駿河屋
京都市中京区二条通新町東入ル大恩寺町241-1
(075)231-4633


本日からは二十四節気・七十二候では、朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)となります。
北風が木の葉を散らす時期です。
風が吹く毎に葉が散り、冬木立へと向かう光景をあちらこちらで見かけるようになってきました。
木々にとっては、終わりではなく、新たな一年のはじまりです。

外郎で木の葉を表現したお菓子です。


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2017年11月28日

菓銘『奥山もみぢ』
亀屋友永
京都市中京区新町通丸太町下ル大炊町192
(075)231-0282


先日までの寒さが嘘のような暖かい気候となった本日の京都市内。
その気候に誘われるかのように多くの観光客で賑わいました。
紅葉の見頃も終盤を迎えた南禅寺、永観堂もその一つです。

今年も多くの紅葉にちなんだお菓子と出会うことができました。
今までに出会ったことがなかった意匠のお菓子。
秋の季語となっている『鹿』と『紅葉(もみじ)』が型押しされた、ねりきり製のお菓子です。


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2017年11月29日

菓銘『亥の子餅』
二條駿河屋
京都市中京区二条通新町東入ル大恩寺町241-1
(075)231-4633


2017年11月も残すところ明日のみとなりました。
今年も様々なお店の亥の子餅をいただきました。
お店によって食感、風味の違いを楽しめる亥の子餅。
明日は今年最後の亥の子餅をたのしんでみませんか。


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2017年11月30日

菓銘『亥の子餅』
亀屋良長
京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
(075)221-2005


2017年11月も残すところ数時間。
例年よりも早く色づきはじめた京都の紅葉(もみじ)。
11月は、まさに紅葉の一ヶ月となりました。
散りゆく紅葉。
その光景を見ながら春の桜を待ちこがれる心は日本人の心模様なのかもしれません。

今月最後は、やはりこちらのお菓子です。


informationお知らせ

2017年11月1日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
『色とりどりの秋景色、目にも麗し11月の京菓子3選』
http://souda-kyoto.jp/blog/00274.html
2017年10月10日
月刊京都・11月号にて【小倉夢桜が選ぶ!『秋の京菓子』】を担当させていただいております。
書店にて発売中です。
2017年9月28日
ホームページをリニューアルしました。

profile

小倉 夢桜-Yume- (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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