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京都の和菓子を毎日紹介-2017年10月-・きょうの『和菓子の玉手箱』

一日一菓。 2018年3月

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜-Yume-が
お届けする京都の素敵な和菓子を毎日ご紹介。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2018年3月1日

菓銘『春告鳥』
紫野源水
京都市北区小山西大野町78-1
(075)451-8857


薯蕷練り切りでウグイスを模ったお菓子です。
お菓子を手のひらに乗せて愛でているだけで「ホーホケキョッ!」と聞こえてきそうです。
お菓子から優しい春を感じてください。


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2018年3月2日

菓銘『雛の膳』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


雲ひとつない夜空。
綺麗な満月が京都市内を照らしてくれています。
明日は、『上巳の節句』。
きっと、いいお天気となることでしょう。

ひな祭りの『行事食』の一つ、ちらし寿司。
ちらし寿司は、ひな祭りだけに限らず、『寿(ことぶき)を司(つかさど)る』という意味で、縁起がよく、
祝い膳に用いられます。

そのちらし寿司を表現したきんとん製のお菓子です。


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2018年3月3日

菓銘『ひなうたげ』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


本日、3月3日は五節句のひとつ『上巳の節句』。
雛祭りとして親しまれている節句です。
京都各所で京都らしい華やかな年中行事が行われました。

三十三間堂では、名前にちなんで『三』の重なる本日に毎年恒例の春桃会が行われました。
一年でこの日だけの光景。
国宝・千手観音坐像近くには、ひな壇が飾られ、特設の高壇から千体観音像を見渡すことができました。

外郎とこなしで模ったお雛様の意匠。
多くの方が、幸せな気持ちになられたことでしょう。


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2018年3月4日

菓銘『梅ヶ枝』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


最高気温が20℃を越えた本日の京都市内。
北野天満宮の梅林に訪れた多くの参拝者が観梅を楽しんでいました。
境内いっぱいに広がる香しい梅の香り。
探梅から観梅へと移り変わり、ようやく、待ちに待ったシーズンの到来です。


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2018年3月5日

菓銘『都の春』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


京都の春を表現した伝統的な意匠のお菓子を見かける時期となってきました。
一般的には、『都の春』という銘が付けられており、柳を表現した柳色と桜を表現した桜色の二色で染め分け
られています。
こちらのお菓子は、少しアレンジされていて二色で染め分けずに差し色として使用して都の春を表現しています。


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2018年3月6日

菓銘『早蕨』
源水
京都市中京区油小路通二条下ル
(075)211-0379


萌え出て間もない蕨のことを『早蕨(さわらび)』と表現します。
その他、『うちわらび』、『したわらび』などとも言います。
古来より、貴族たちはこの時期になると蕨狩を楽しんだそうです。
そのことは、多くの和歌が詠まれていることからもうかがい知ることができます。

いはそそぐ清水も春の声たてて打ちてや出づる谷の早蕨 (藤原定家)


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2018年3月7日

菓銘『水仙』
亀屋重久
京都市右京区谷口梅津間町
(075)461-7365


三十三間堂境内の南西に祀られている久勢稲荷大明神前には、数多くの水仙が花を咲かせています。
春の陽射しを浴びて嬉しそうな様子で咲く水仙の姿に心和みます。

清楚で可愛らしい印象を表現した外郎製のお菓子です。


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2018年3月8日

菓銘『白玉椿』
亀屋友永
京都市中京区新町通丸太町下ル大炊町192
(075)231-0282


右京区梅ヶ畑の平岡八幡宮では、明日より毎年恒例の『椿を愛でる会』が始まります。
境内に植えられている約200品種の椿の中で、ぜひ見ていただきたいのが樹齢200年の白玉椿。
『願い事をすると、白玉椿が一夜で花開き、願いが叶った』という言い伝えのある花です。
その言い伝えを信じてしまいそうなほど、神秘的な白く清楚な花の姿。
まだ見たことがない方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

椿を表現した上用饅頭。
手のひらに乗せて愛でていると、ふっくらとした雰囲気から安らぎを感じます。


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2018年3月9日

菓銘『桃花流水』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


中国の詩人『李白』の詠んだ名詩【山中問答】。

『余に問ふ 何の意ぞ碧山(へきざん)に棲むと
笑って答えず 心自から閑(かん)なり
桃花流水(とうかりゅうすい)杳然(ようぜん)として去る
別に天地の人間(じんかん)に非(あら)ざる有り』

「どういう気持ちでこんな緑深い山奥に住んでいるのか?」と
人が私に尋ねる。
私は笑うばかりで答えない。
私の心はのどかである。
桃の花びらを浮かべ、水はどこまでも流れていく。
ここにこそ俗世間とは異なった別世界があるのだ。

その桃と水をきんとんで表現した春らしいお菓子です。


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2018年3月10日

菓銘『つくし』
亀屋重久
京都市右京区谷口梅津間町
(075)461-7365


桂川にかかる渡月橋。
その風景は、日本のみならず世界的にも有名なのではないでしょうか。
桂川を下流へ。
河川敷を注意深く見ていると土筆(つくし)が顔を出していました。
幼い頃に毎年のように家の前の土手で土筆を摘み採った懐かしい思い出が甦ってきます。

小さな自然から季節を感じることの素晴らしさを私に教えてくれた和菓子。
私にとって、和菓子は日々の暮らしを豊かにするための道しるべです。


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2018年3月11日

菓銘『草若葉』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


まん丸で大きな夕日が西山に沈んでいった今夕。
日中は、春うららかな気候となった京都市内です。
春の香りを楽しめるお菓子が店頭に並び始めました。

職人さん曰く、
『春にはたくさんの植物が顔を見せ始めます。
お菓子の春の食材としてよく知られているのが独特の香りを楽しめる蓬です。
外郎の生地に練り込んでみました。』

蓬の香りが大好きという方にとっては、おススメのお菓子です。


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2018年3月12日

菓銘『菫(すみれ)』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110


可憐に咲く花『菫(すみれ)』を見かける時期となってきました。
白や黄色など様々な色がありますが、やはり菫といえば紫色の花。
外郎で菫を模ったお菓子です。


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2018年3月13日

菓銘『春の水』
鶴屋吉信
京都市上京区今出川通堀川西入
(075)441-0105


出町柳駅から直ぐのところに建つ『長徳寺』。
早咲きの濃紅色の桜(オカメ桜)が咲くことで有名です。
寒緋桜と豆桜の交配種の桜は、小さな可憐な花を数多く咲かせます。
少しづつ開花が始まり、この春らしい陽気で今週末には見頃となりそうです。
いよいよ桜シーズンが近づいてきました。

せせらぎにのって流れる花びらを表現したお菓子です。


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2018年3月14日

菓銘『ねじ梅』
亀屋重久
京都市右京区谷口梅津間町
(075)461-7365


暖かい一日となった本日の京都市内。
各地では梅が見頃となっています。
この時期らしい梅の香しい香りを存分に楽しんでお過ごしくださいね。

梅の花を模ったこなし製のお菓子です。


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2018年3月15日

菓銘『寿々の音』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


京都の河津桜やオカメ桜など早咲き桜の中でも早く咲く桜たちが見頃へと向かっています。
週末は、その桜たちを存分に楽しめそうです。

職人さん曰く、
『春の訪れと共に、花の香り、桜が待ち遠しく・・・
花見の頃には、神社を参拝する人々のならす鈴の音が京都に響きわたります。
備中白こしあんをいれて鈴を模ったお菓子です。』


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2018年3月16日

菓銘『野遊び』
茶寮 宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270


本日は、七十二候の啓蟄・末候『菜虫化蝶(なむしちょうとなる)』です。
青虫が羽化して蝶になる頃です。

『夢見鳥』や『夢虫』といった異名をもつ蝶。
荘子の『胡蝶の夢』という故事からそのように呼ばれています。

これからの時期、蝶が菜の花畑を気持ちよさそうにひらひらと可憐に舞う姿を見かけることでしょう。
そのような情景を表現した上用饅頭です。


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2018年3月17日

菓銘『しだれ桜』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


京都御苑の近衛邸跡に植えられている糸桜(枝垂れ桜)の開花が進んでいます。
朔平門(せっぺいもん)から一番近くに植えられている桜は見頃まであと少しのところまできました。
そして、遅咲き梅が見頃となり、桃の花は蕾が膨らみ、あちらこちらで開花を確認することができました。
来週末は春を存分に楽しめることでしょう。

京都らしさを感じる枝垂れ桜を表現した外郎製のお菓子です。


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2018年3月18日

菓銘『花便り』
えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564


嵐電・車折神社駅前にある『車折神社』。
ソメイヨシノよりもひと足早く、早咲きの桜が見頃を迎えています。
これからの花便りが楽しみな日々です。


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2018年3月19日

菓銘『桜きんとん』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


京都には、美しい姿の一本桜が数多く点在しています。
平野神社神門の南側に植えられている『魁桜』もその中の一本です。
こちらの桜が見頃となった時、京都の本格的な桜シーズンの到来を告げると言われています。
開花がはじまり、今週末あたりが見頃となりそうです。

咲き始め間もない花をピンク色。
ひらり…ひらり…と散りゆく、ひとひらの花びらを白色で表現しています。
一本桜の時の流れを感じることができるきんとん製のお菓子です。


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2018年3月20日

菓銘『佐保』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


春をつかさどる神『佐保姫』。
春の野山にかかる霞を古来は佐保姫の織りなす薄い布だと理解されてきました。
なんともロマンチックな古来の人々です。

職人さん曰く、
『桜の塩漬けをワンポイントにあしらいました。
春を運ぶ神様「佐保姫」から御銘をつけました。』


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2018年3月21日

菓銘『桜川』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


近代日本画の巨匠と評される堂本印象画伯。
京都を代表する画家です。
自身によってデザインされた美術館『堂本印象美術館』が長期間の改装工事を終えて本日より
リニューアルオープンしました。

堂本印象画伯、そして堂本印象美術館と縁がとても深かい和菓子店がこちらのお店です。
堂本印象画伯の画風を感じてしまうお菓子です。


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2018年3月22日

菓銘『春の宴』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


二条城の標本木が花を開かせ、京都に桜の開花宣言が発表された本日。
京都にも、いよいよ、本格的な桜シーズンの到来です。

標本木が植えられている二条城からほど近くに店を構えるこちらのお店。
この時期の代表的なお菓子の一つです。
見上げれば、いっぱいに広がる満開の桜たち。
あと数日でその光景が目の前に広がります。


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2018年3月23日

菓銘『花の宿』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


桜の花が咲き進んでいる京都市内です。

職人さん曰く、
『桜の美しい季節。
桜が風に舞う情景を道明寺羹で表現しました。
お菓子全体のイメージは谷崎潤一郎の「細雪」の雪子(主人公)四姉妹と貞之助が京都でお花見をする場面を
思い描きながら作りました。
雪のように静かに美し舞う桜の花びらを淡雪羹、道明寺羹で京菓子らしく、奥ゆかしい雰囲気になるように
表現してみました。』


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2018年3月24日

菓銘『はんなり』
鍵善良房
京都市東山区祇園町北側264番地
(075)561-1818


本日の京都市内は絶好のお花見日和となりました。
ソメイヨシノが満開に向けて花開く中、早咲きの桜たちが見頃を迎えています。
平野神社の魁桜、本満寺の枝垂れ桜、近衛邸跡の糸桜など・・・

桜の花を模ったこなし製のお菓子です。


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2018年3月25日

菓銘『桜餅』
老松
京都市上京区北野上七軒
(075)463-3050


うららかな春の陽気の中、北野天満宮で行われた『天神さん』は多くの方で賑わいました。
そして、京の春を伝える風物詩『北野をどり』の幕が上がりました。
華やかな京都の幕開けです。


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2018年3月26日

菓銘『春霞』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110


京都の山々が見えにくくなった今朝。
霧によって景色がぼやけて見えている状態を『春霞』。
古来より、多くの和歌に詠み込まれてきました。

その光景を表現している薯蕷饅頭です。


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2018年3月27日

菓銘『野遊び』
えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564


桜シーズン真っ只中の京都市内。
人々が桜の花に夢中になっている陰で紅葉(もみじ)の芽吹きが始まっています。
鮮やかな新緑に心癒されます。
桜だけでなく、季節の移ろいを感じられる光景です。

こちらのお菓子は、桜、そして草花の芽吹きを表現したお菓子です。
春の香り(蓬)が口の中で広がる羊羹製のお菓子です。


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2018年3月28日

菓銘『春がすみ』
紫野源水
京都市北区小山西大野町78-1
(075)451-8857


祇園・円山公園の枝垂れ桜が見頃となってきました。
広い空を背景に咲き誇る京都を代表する大きな枝垂れ桜。
この時期に一度は目にしておきたい風景です。

何とも言えない美しい色合いのお菓子。
美しい桜の風景が目に浮かんできます。


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2018年3月29日

菓銘『春の野』
亀屋重久
京都市右京区谷口梅津間町
(075)461-7365


桜、菜の花、そして鮮やかな若葉。
春の野の風景を表現した練り切り製のお菓子です。


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2018年3月30日

菓銘『花霞』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


本日も爽やかな青空が広がった京都市内です。
京都市内を取り囲む山々にも満開となった桜の様子を見てとることができます。
満開の桜によって、まるで霞がかかったようなその様子を『花霞』と表現します。


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2018年3月31日

菓銘『都鳥』
源水
京都市中京区油小路通二条下ル
(075)211-0379


桜が咲き誇り華やかな京都市内となり、多くの観光客で賑わっています。
文豪・川端康成の『古都』の第一章【春の花】に登場する平安神宮神苑の八重紅枝垂桜。
遅咲きのこちらの桜も今年は既に見頃となっています。

川端康成がこよなく愛したこちらのお店。
本日をもって江戸時代後期1825年より続いてきた歴史に幕を閉じました。
先月に閉店の情報が流れてからは、別れを惜しんで多くのお客様がご来店されたようです。
まずは、お疲れさまでした。
ゆっくりと、休養なさってください。
今まで本当に本当にありがとうございました。


informationお知らせ

2018年3月2日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
ほんのりと春めく和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00392.html
2018年2月2日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
春の息吹が感じられる和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00363.html
2017年12月27日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
2018年を寿(ことほ)ぐ、祝いの和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00329.html
2017年10月10日
月刊京都・11月号にて【小倉夢桜が選ぶ!『秋の京菓子』】を担当させていただいております。
書店にて発売中です。
2017年9月28日
ホームページをリニューアルしました。

profile

小倉 夢桜-Yume- (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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