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京都の和菓子を毎日紹介-2017年10月-・きょうの『和菓子の玉手箱』

一日一菓。 2018年5月

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜-Yume-が
お届けする京都の素敵な和菓子を毎日ご紹介。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2018年5月1日

菓銘『宮中の儀』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


皐月となった京都市内。
葵祭の始まりです。
本日より上賀茂神社で葵祭の前儀『競馬会足汰式(くらべまえあしぞろえしき)』が執り行われ、その後、下鴨神社、上賀茂神社で様々な神事が執り行われます。
半月に亘って行われる伝統的な神事である葵祭を機会があればぜひ実態に見ていただきたいと思います。

5月15日に行われる祭儀は、本来『宮中の儀』、『路頭の儀』、『社頭の儀』の三つから成り立っています。
現在は、御所に天皇不在の為『宮中の儀』は執り行われておりません。
しかしながら現在も勅使がお見えになり『路頭の儀』、『社頭の儀』が執り行われています。

葵祭の路頭の儀に出てくる乗り物といえば『牛車(ぎっしゃ)』。
御所車と呼ばれ藤の花などを軒に飾り牛に引かせます。
葵祭の象徴的な二色でつくられたこなしに御所車の車輪(くるまのわ)をすり込んだお菓子です。
平安時代の優雅な雰囲気を感じるお菓子です。


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2018年5月2日

菓銘『柏餅』
中村軒
京都市西京区桂浅原町61
(075)381-2650


日本独特のお菓子である柏餅。
柏の木は古来から神聖な木とされ、柏の木に神が宿っているということから『拍手を打つ』と言う言葉が
生まれたそうです。
その柏の木は新芽が出ないと古い葉が落ちないために『跡継ぎが途絶えない』ということに結びつき縁起物と
なりました。
こし餡、粒餡、白味噌餡の三種類があります。

店内には代々受け継がれてきた貴重な五月人形が飾られています。
そちらもぜひご覧いただき、この時期の風習を身近に感じてください。


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2018年5月3日

菓銘『こいのぼり』
幸楽屋
京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
(075)231-3416


鯉のぼりが風に揺られて、気持ちよさそうに泳いでいるこの時期。
もちろん和菓子の世界でも鯉のぼりが泳いでいます。


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2018年5月4日

菓銘『もののふ』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405


明日は端午の節句。
今では男の子の節句となっていますが、その昔は『菖蒲の節句』と呼ばれ、邪気を払う為に、菖蒲を浸した
お酒や煎じたものを飲んでいました。
江戸時代になり、『菖蒲の節句』が『尚武の節句』とされ、男の子の誕生と成長を祝う節句へと変貌を遂げて
いきました。
端午の節句に欠かせない鯉のぼり、そして鎧や兜。
『武士』と書き、その読みは『もののふ』。
その『もののふ』を菓銘にした、外郎で兜を表現したお菓子です。
職人さんがお子様の健やかな成長を願って勇ましい雰囲気に仕上げました。
こちらのお菓子でお子様の笑顔溢れる端午の節句をお過ごしください。


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2018年5月5日

菓銘『五月晴れ』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


もともとは、旧暦5月(現在の6月)の梅雨時期の晴れ間を『五月晴れ』と呼んでいました。
しかし、今では5月の初夏らしい晴れわたった天候に使われることの方が一般的になってきました。
本日の京都市内は、まさに五月晴れの端午の節句となりました。
多くの方が、青空の下、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳ぐ姿を目にされたことでしょう。


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2018年5月6日

菓銘『御禊(みそぎ)』
えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564


先日、5月4日に行われた葵祭の前儀『御禊(みそぎ)の儀』。
毎年、下鴨神社と上賀茂神社で交互に行われる神事です。
今年は上賀茂神社で行われ、斎王代が御手洗川に手を浸して身を清めました。

葵祭にちなんだお菓子は様々ありますが、御禊の儀にちなんだお菓子はとても珍しいのではないでしょうか。
緑(あお)色の羊羹は葵祭の新緑をあらわし、錦玉羹に道明寺を水色は御手洗川を表現しています。


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2018年5月7日

菓銘『深山つつじ』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


人知れず山間に咲くツツジ。
華やかではなく、奥ゆかしさを感じる意匠です。


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2018年5月8日

菓銘『新緑』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


初々しかった木々の緑が少しずつ色濃くなってきました。
今の時期、京都市内の和菓子屋では新緑にちなんだお菓子を数多く見かけます。
本日の新緑をモチーフにした意匠のお菓子は、私の目にはとても新鮮に映ります。
斬新な意匠ですが、銘を聴くと青々とした紅葉(もみじ)の葉にしか見えなくなるから不思議です。


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2018年5月9日

菓銘『唐衣』
幸楽屋
京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
(075)231-3416


『唐衣 着つつなれにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ(在原業平)』

句頭に『か・き・つ・ば・た』を入れた折句と呼ばれる伊勢物語に登場する有名な和歌です。
三河国八橋で在原業平は、杜若が咲き誇る様子を見てこの和歌を詠んだそうです。

外郎を折りたたみ、杜若の花を表現しているお菓子です。
この時期によく見かける伝統的な意匠のお菓子です。

金閣寺ではカキツバタが見頃を迎えています。
鏡湖池北側の畔に舎利殿が建ち、多数の名石を配置した鏡湖池。
そして衣笠山を借景とした風景。
鏡湖池の水辺に咲く、清楚なカキツバタが美しい庭園を彩ります。


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2018年5月10日

菓銘『かしわ餅』
亀屋光洋
京都市左京区一乗寺払殿町17-12
(075)711-3764


本日が今年最後の柏餅のご紹介となりそうです。
今年も多くの柏餅をいただきました。


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2018年5月11日

菓銘『富貴』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110


優雅に鮮やかな大輪の花を咲かせる牡丹。
『富貴草』や『富貴花』などという別名で呼ばれることもある花です。

その様子を外郎で表現したお菓子です。


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2018年5月12日

菓銘『カーネーション』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


明日は『母の日』。
京都市内を歩いているとお花屋さんの店頭に並んでいる多くの赤いカーネーション。
明日は、きっと多くの方が買い求めるのではないでしょうか。

艶袱紗(つやぶくさ)と呼ばれる焼き皮でリンゴあんを包みカーネーションを表現したお菓子です。
和菓子が好きなお母さまにプレゼントされてみてはいかがでしょうか。
きっと、素敵な母の日としてお母さまのご記憶に残ることでしょう。


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2018年5月13日

菓銘『ありがとう』
えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564


雨となった京都市内。
本日は母の日ですね。
もう、お母さまへ感謝の気持ちは伝えましたでしょうか。
『ありがとう』
想いを込めて!


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2018年5月14日

菓銘『葵草』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796


明日はいよいよ葵祭『路頭の儀』、『社頭の儀』が執り行われます。
双葉葵と桂の枝葉を組み合わせて作られた『葵桂』を装飾した行列が新緑の京都市内を進んでいく姿。
多くの方が楽しみにされていることでしょう。
双葉葵の異名である『葵草』を菓銘とているこなし製のお菓子です。


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2018年5月15日

菓銘『葵がさね』
二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
(075)231-0616


真夏日となった本日の京都市内。
その暑さの中、葵祭『路頭の儀』、『社頭の儀』が執り行われました。

十二単の襲ねを題材にして外郎生地で女人装束を表現したお菓子です。


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2018年5月16日

菓銘『唐衣』
本家玉壽軒
京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
(075)441-0319


カキツバタを表現した伝統的なこちらのお菓子。
お店によって意匠も様々です。


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2018年5月17日

菓銘『そら豆』
笹屋守栄
京都市北区衣笠天神森町38
(075)463-0338


今が旬のそら豆。
その名の由来は、さやの先端が空に向かって伸びるところから名付けられています。

そら豆の特徴がよく表現されている外郎製のお菓子です。


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2018年5月18日

菓銘『あやめ』
えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564


こちらのお菓子の銘をご覧になって
「アヤメの時期は先月でしたよ。」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
こちらのお菓子はアイリス系の花全般を表現しています。
これからの時期は杜若から花菖蒲へと・・・
あえて『あやめ』と名付けられているのは、ひらがなのもつ優しいイメージをお菓子から感じてほしい
という願いからだそうです。


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2018年5月19日

菓銘『笑顔』
山水會
20周年記念展覧会にて


本日は待ちに待ったあの日・・・
数週間前に私のもとへ届いた一通の手紙。
その中には、【山水會 20周年記念展覧会『お菓子はいつでもたのしい』】の開催案内が入っていました。
噂には聞いていた山水會。
20年前に和菓子屋さんの息子さんだった方々が集まり、多方面から『お菓子』を学ぶことをテーマに
講習会や体験学習を毎月行い現在に至る会です。
今では、代替りをされてお店の顔となりご活躍されている方々。
その会の20周年という節目に開かれるお菓子の展覧会です。

山水會の皆様方、20周年おめでとうございます!
このようなカタチで私たちがお菓子の素晴らしさを知ることができる機会を作っていただけたことを心より感謝致します。

会場に展示されている各店舗のお菓子たち。
なんとも言えない空間のバランスが居心地の良さを生み出しています。
ぜひともお菓子そのものだけではなく、その空間も楽しんでいただきたい展覧会です。

会場では、お抹茶席が設けられております。
そこでいただけるお菓子が、おめでたい時に用いられるこちらの祝い菓子。
笑った時にできる『えくぼ』を表現した赤い点。
来場された方。
そして和菓子だけでなく全ての伝統文化に携わる方々。
そして、そしてその伝統文化を陰で支える方々。
みなさんがいついつまでも笑顔でい続けられますように!
そんな願いを感じるお菓子です。
会場をあとにするみなさんの笑顔がとても印象深く、こちらの展覧会の素晴らしさを物語っているようでした。
明日も行われますので、ぜひ都合をつけてお出かけください。


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2018年5月20日

菓銘『唐衣』
茶寮 宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270


年齢を重ねるごとに、こちらの意匠の素晴らしさをしみじみと感じます。
日本の文化をより大切にしなくてはならないと思わせてくれるお菓子です。


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2018年5月21日

菓銘『落し文』
笹屋伊織
京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
(075)371-3333


落し文。
初夏を表す季語の一つです。
こし餡を葉がくるりと巻いたように包み、その葉の上に白い粒あしらいます。
昆虫のオトシブミが卵を産んでその葉をクルクルと巻いて地面に落としたものを表現しています。
その昔、密かに想う人に宛てた手紙を他人にわからないようにクルクルと巻いて道端に落とし渡したそうです。
その手紙の事が『落し文』。
今の時代では、とても想像がつかないような伝え方です。
忘れかけている大切なもの。
みなさんも自身に問いかけてみてはいかがでしょうか。


informationお知らせ

2018年4月2日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
仁和寺そばの老舗和菓子店が手がける4月の和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00423.html
2018年3月10日
月刊京都・4月号にて【小倉夢桜が選ぶ!『春の京菓子』】を担当させていただいております。
書店にて発売中です。
2018年3月2日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
ほんのりと春めく和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00392.html
2018年2月2日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
春の息吹が感じられる和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00363.html
2017年12月27日
JR東海【そうだ 京都、行こう。】のオフィシャルHPに小倉夢桜が執筆させていただいた記事が掲載。
2018年を寿(ことほ)ぐ、祝いの和菓子をご紹介させていただいております。
http://souda-kyoto.jp/blog/00329.html
2017年10月10日
月刊京都・11月号にて【小倉夢桜が選ぶ!『秋の京菓子』】を担当させていただいております。
書店にて発売中です。
2017年9月28日
ホームページをリニューアルしました。

profile

小倉 夢桜-Yume- (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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