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京都和菓子歳時記-2017年9月-・きょうの『和菓子の玉手箱』

和菓子歳時記ー2017年10月ー

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜-Yume-が
ご紹介する京都の素敵な和菓子の世界。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2017年10月4日

菓銘『月に遊ぶ』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405
(ご購入の際はお問い合わせください)


神無月となりました京都市内。
秋の深まりを一層感じるようになってきました。
しかし、何かいつもの秋と違う、何か物足りないと感じている私です。
みなさんの中にもそのように感じていらっしゃる方もおられるのではないでしょうか。
その理由はきっと、秋の一大イベントの『中秋の名月』が9月に行われなかったからだと思います。
その中秋の名月は、今年は今夜(10月4日)となります。
今夜は、正確には満月ではなく、二日後が満月となります。
その分、秋の夜のお月見を存分に楽しむことができそうです。
あとは、夜空を雲が覆わないことを願うばかり。
今回は、待ちに待ったお月見にちなんだお菓子をご紹介します。
お月様の中に見える可愛らしいうさぎ。
そのうさぎが遊んでいる姿をみじん羹の中に表現したお菓子です。
今宵は元気に遊んでいるうさぎを見ることができればいいですね。


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2017年10月11日

菓銘『まさり草』
松壽軒
京都市東山区松原通大和大路西入弓矢町19-12
(075)561-4030
(ご購入の際はお問い合わせください)


三条東大路から蹴上へ。
三条通り沿いに植えられているハナミズキの葉が、ひと足早く色づいてきました。
陽が昇って間もなく、赤く色づいたハナミズキの木々が朝日に照らされてキラキラと輝く光景を目にすることが
できます。
身近な風景から季節の移ろいを感じながら一日の始まりを迎えられるのも京都の魅力の一つだと思います。
そして、和菓子からも季節の移ろいを感じとることができます。
この時期になると菊にちなんだ意匠のお菓子を多く見かけるようになってきます。
今週の金曜日には、七十二候『菊花開(きくのはなひらく)』を迎えます。菊の花が咲きはじめる時期という
意味です。
今回はその菊にちなんだお菓子のご紹介です。
『まさり草』という言葉。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、菊の古名です。
寛平歌合(平安時代の歌合わせ)で詠まれた
『すべらぎの万代までにまさり草たまひし種を植えし菊なり』
が『まさり草』の由来だと云われています。
外郎で作られたこのような意匠は、古くからある伝統的なお菓子。
多くのお店で見かけます。
色合いは、お店によりさまざま。
こちらのお店では、白小豆を使用した餡を包み気品ある白菊を表現しています。
時代を経て今なお残るお菓子には、無駄がなく、それでいて表現力豊か。
この時期の代表的なお菓子『まさり草』を覚えておいてくださいね。


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2017年10月18日

菓銘『梢の秋』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796
(ご購入の際はお問い合わせください)


京都市内を歩いているとどこからともなく漂うかぐわしい香り。
見上げるとそこには金木犀がオレンジ色の花を咲かせています。
この数日間でぐっと気温が下がり季節がまた一つ先へ進んだように感じる京都市内です。
先日の10月10日に発売されました【月刊京都11月号】では『秘密の紅葉』と題して京都の紅葉を特集しています。
もう、お手にとっていただけたでしょうか。
その特集の中で【和菓子ライフデザイナー・小倉夢桜が選ぶ!『秋の京菓子』】というタイトルで私も製作の
お手伝いをさせていただきました。
もう既に本誌は仕事部屋の本棚にたくさん並んでいるにも関わらず書店で平積みされている様子を見てつい購入を
してしまいました(笑)
素晴らしい京都の紅葉の写真を見ているだけで胸が高鳴ります。
果たして今年の紅葉はどのようになることでしょう。
今からとても気になります。
本格的な紅葉シーズンを迎える前に京都では、紅葉(もみじ)よりもひと足早く、他の落葉樹が徐々に色づきはじめて
います。
季節の移ろいを色濃く感じられるこの時期、紅葉(もみじ)の色づきとはまた違う素晴らしい光景に出会える時です。
今回は、その落葉樹が徐々に色づきはじめている様子を表現したお菓子のご紹介です。
旧暦9月の異称の一つである『梢の秋』。
まさに今のこの時期を菓銘にしたお菓子からは、移りゆく季節を感じます。
見ているだけ、うっとりとしてしまう美しい色合い。
これから始まる、盛秋の様々な木々の競演に期待で胸が膨らみます。



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2017年10月25日

菓銘『Jack-o'-Lantern』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405
(ご購入の際はお問い合わせください。)


2017年10月も残りわずかとなってきました。
この時期になると、多くの和菓子屋さんでハロウィンにちなんだお菓子を見かけるようになってきます。
近年では、バレンタインデーよりも盛り上がりをみせるようになってきたハロウィン。
私のところにも、和菓子業界のハロウィンの動向についてのご質問が各所から寄せられてきました。
このことからもハロウィンへの関心の高さをうかがうことができます。

京都でハロウィンといえば、真っ先に思い浮かぶのが『北山ハロウィン』です。
今年で20回目を迎える歴史のあるイベントです。
今年は、10月28日(土)・29日(日)の二日間、北山にあります『陶板名画の庭』を中心とした北山界隈で行われます。

北山通りを進む仮装パレードをはじめ、かぼちゃを使ったジャックオーランタン作り。
その他にもハロウィンにちなんだ手作り市や屋台など、年々、充実したイベントになってきています。

今回は、その北山ハロウィン会場の近くにあります和菓子屋さんのハロウィンのお菓子のご紹介です。
その名も『Jack-o'-Lantern(ジャックオーランタン)』。
ハロウィンの日にあの世からやってきた悪霊たちをよせつけない効果があるとされているハロウィンの象徴です。
多くの和菓子屋さんでモチーフにされて作られているジャックオーランタンです。

こちらのお店のジャックオーランタンは、カボチャの種があしらわれていてとても特徴的。
つい食べるのが勿体なくなり、いつまでも眺めてしまいそうになります。
店内には、カフェスペースがありますので北山ハロウィンで遊び疲れた後に立ち寄るのもいいかもしれませんね。





profile

小倉 夢桜-Yume- (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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