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京都和菓子歳時記−2017年1月−・きょうの『和菓子の玉手箱』

和菓子歳時記ー2018年2月ー

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜−Yume−が
ご紹介する京都の素敵な和菓子の世界。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2017年2月7日

菓銘『如月』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110
(ご購入の際はお問い合わせください。)


2月となり、立春を過ぎました。
寒い日が続いていますが、春の兆しを見つけることができる楽しみな一か月です。
2月はご存知のように別名を『如月(きさらぎ)』と呼びますが、その由来は諸説様々です。
『衣更着』、『気更来』、『来更来』などの漢字が意味するものが諸説としてあります。
その由来とは関係のない『如月』という漢字。
万物が次第に動きはじめるといった意味を持った中国の2月の異名『如月(じょげつ)』からといわれています。
確実に春の足音は近づいてきている2月です。
その『如月』が菓銘となったお菓子を今回はご紹介させていただきます。
本日2月7日は『初午(はつうま)』。
稲荷神のお祭りです。
例年、伏見稲荷大社は多くの参拝者で賑わいます。
初午は、伏見稲荷大社の主祭神であるウカノミタマが、和銅4年(711年)の初午の日に伊奈利山(いなりやま・
京都市東山連峰)へ降臨された日といわれています。
それ以降、伏見稲荷大社に『初午詣(はつうまもうで)』を行うようになりました。
神社の参拝に欠かすことができない鈴。
鈴の清らかな澄んだ音色には、悪いものを祓う力があると信じられてきました。
こちらの薯蕷製の鈴を模ったお菓子は、初午にちなんで昨年販売されました。
今年は、『鈴の緒』という初午にちなんだお菓子を販売されます。
同じ初午にちなんだお菓子を見比べてみるのも面白いかもしれませんね。


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2017年2月14日

菓銘『玉水仙』
源水
京都市中京区油小路通二条下ル
(075)211-0379
(ご購入の際はお問い合わせください。)


京都の和菓子屋の歴史がまた一つ幕を閉じようとしています。
近代日本への転換点と位置づけされている大政奉還の舞台となった『二条城』。
その二条城からほど近く、油小路通りに面した和菓子店『源水』。
江戸時代後期1825年に創業のお店です。
文豪・川端康成にこよなく愛された半生菓子『ときわ木』は、あまりにも有名なお菓子です。
羊羹地に大納言小豆をのせて、その上にすり蜜をかけたお菓子『ときわ木』。
松の幹を表現したお菓子は、縁起菓子として歌舞伎役者が襲名する際にも利用されてきました。
その『ときわ木』をはじめとする様々なお菓子をいただくことができるのも3月31日までとなりました。
もちろん、四季折々を感じることができる上生菓子をいただくことができるのも同日までです。
今の時期、こちらのお店で販売されている上生菓子は、健気に足下で咲く水仙を模ったもの。
店内には川端康成直筆の年賀状や過去に制作された工芸菓子が飾られており、 お店の歴史を垣間見ることが
できます。
残すところ僅かですが、ぜひお時間を作って出かけてみてはいかがでしょうか。


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2017年2月21日

菓銘『梅花祭上用』
老松(北野店)
京都市上京区北野上七軒
(075)463-3050
(ご購入の際はお問い合わせください。)


『東雲(しののめ)』が少しづつ早まり、確実に本格的な春の訪れが近づいていることを知らせてくれます。
いよいよ、北野天満宮『梅花祭』が近づいてきました。
ご祭神の菅原道真公の命日である2月25日に執り行われる年中行事です。
梅をこよなく愛したといわれる菅原道真公。
その梅の開花状況は、一部の梅は開花しているものの全体的には、寒さの影響で例年に比べて遅れています。
昨年のように梅の香しい匂いが境内に広がることはなさそうですが、日曜日と重なるため、多くの参拝者で賑わう
ことでしょう。
今回は、その梅花祭にちなんだお菓子のご紹介です。
梅花祭といえば、やはり上七軒の芸舞妓さん達の奉仕により行われている華やかな野点大茶湯。
こちらの野点は、1587年(天正15年)に豊臣秀吉が行った北野大茶湯(北野大茶会)にちなみ昭和27年より、
上七軒に関わる方々の協賛によって始まり現在に至ります。
その野点の際にいただくことができるお菓子がこちら。
多くの方が目にして口にした馴染みのあるお菓子だと思います。
毎年、こちらのお菓子の意匠から春を感じる方も多いのではないでしょうか。
そのお菓子を提供されているのが、上七軒に店を構える和菓子店『老松』。
店名は北野天満宮の第一摂社である老松社にちなみます。
店内には、京都の文化を感じる数多くの和菓子が並んでいます。
もちろん、春の訪れを感じる上生菓子たちも。
北野天満宮に訪れた際には、気軽に立ち寄って京都の文化、春の訪れを感じにみてはいかがでしょうか。


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2017年2月28日

菓銘『散歩道』
長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
(075)712-4405
(ご購入の際はお問い合わせください。)


早朝の寒さに覚悟を決めて布団から飛び起きる日々が続いています。
しかし、春の訪れは確実にやってきているようです。
陽が昇りはじめてから、しばらくすると寒さが一気に和らぎ感じる温もり。
明らかに今までとは違う太陽の陽射しです。
寒さに耐えながら過ごしていた動植物が目覚める季節。
京都市内では、山、川、寺社などの自然が身近にあるため、小さな春を感じやすいのではないでしょうか。
私のお気に入りは、半木の道。
遮るものなく、遠くまで見渡せる山々と広い空を眺めながら賀茂川沿いを散歩する幸せな時間。
今回のお菓子のように、足もとで顔を出してくれる小さな春を探してみませんか。
お菓子に込められた春への期待。
穏やかな春、笑顔が溢れる春でありますように!
こちらのお菓子と共に素敵な春の訪れを感じてみてはいかがでしょう。



profile

小倉 夢桜−Yume− (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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