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京都和菓子歳時記−2017年1月−・きょうの『和菓子の玉手箱』

和菓子歳時記ー2018年4月ー

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜−Yume−が
ご紹介する京都の素敵な和菓子の世界。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2017年4月4日

菓銘『桜餅』
茶寮・宝泉
京都市左京区下鴨西高木町25
(075)712-1270
(ご購入の際はお問い合わせください。)


今年の春は、急ぎ足で私たちの前を過ぎていくようです。
4月になったばかりだと言うのにソメイヨシノはひらひらと舞い散り、遅咲きの八重紅枝垂はもう既に見頃となっています。
例年よりも早く見頃のピークを迎えた京都の桜たちです。

そのおかげで、今年は月刊京都4月号でご紹介させていただいたような桜と満月の競演を楽しむことが出来ました。
週末ということあり、多くの方が夜空に浮かぶ満月を愛でながら桜に酔いしれたことだと思います。
来年の満月は3月21日。
来年は桜と満月の競演は、一部の早咲きの桜のみとなりそうです。

みなさん、桜シーズンの代表的な和菓子『桜餅』を召し上がられましたでしょうか。
私は、もちろん今年も多くの桜餅をいただきました。
京都では、道明寺製の桜餅が関西風として親しまれています。

その京都の中で、関東風とされている長明寺製の桜餅をいただくことが出来る和菓子店があります。
小麦粉などで作った生地を薄く焼いて、袱紗包みのようにこしあんを包んだお菓子です。
京都では道明寺製の要望が多い中、あえて珍しい桜餅を販売されています。
特別な理由ではなく、ただただ、こちらのお菓子が好きで気に入っているからだそうです。
お店の自信作をみなさんも一度、召し上がられてはみてはいかがでしょうか。


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2017年4月11日

菓銘『山吹きんとん』
茶菓 えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564
(ご購入の際はお問い合わせください。)


今春は、ゆっくりと季節の移ろいを感じる間もなく、次から次へと草花が咲き進んでいます。
街路樹として植えられているハナミズキが咲き、京都の街並みを彩ります。
山吹や霧島つつじ、そして藤までもが花を咲かせ始めています。
例年であれば、4月下旬頃に目にする光景です。
松尾大社では、早くも山吹の開花が始まり、境内に彩りを添えています。
京都で山吹の名所として知られており、見頃の時期になると多くの参拝者で賑わいます。
境内を流れる一ノ井川の畔に植えられている3000株の山吹。
細い茎の先に咲く八重の山吹が風にたなびきながら一ノ井川の水面を山吹色に染めた光景は圧巻です。
現在のところ五分咲き程度ですが、今週末あたりには見頃に近づいていることでしょう。
今回は、その山吹にちなんだお菓子のご紹介です。
社寺のみならず、沿道などで咲いている様子を見かける山吹。
身近に感じる草花の一つですが、山吹にちなんだお菓子は、私の知る限りでは意外にも少なく、あまり見かける
ことがありません。
昨年、太秦の大映通り商店街にオープンしたこちらの和菓子店では、山吹にちなんだお菓子が店頭にならびます。
葉と花をイメージして作られた、二色に染め分けたきんとん製のお菓子。
驚くほどにやわらかく、口当たりの良さがとても印象に残ります。
ご店主が厳選された日本茶と一緒に召し上がっていただきたいお菓子です。


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2017年4月18日

菓銘『たけのこ』
亀屋光洋
京都市左京区一乗寺払殿町17-12
(075)711-3764
(ご購入の際はお問い合わせください。)


京都・西山から長岡京市にかけて車を走らせていると『朝堀り』という文字が目に付くようになってきました。
タケノコを販売している露店や店舗の看板です。
京都の春を告げる野菜の一つです。
タケノコが好きな方にとっては、待ちに待った時期がやってきましたね。
タケノコは、地表に顔を出してから10日ほどで竹となる、まさに旬の野菜です。
タケノコを見ると10年程前に知人が所有している竹林でタケノコ掘りをした記憶が甦ってきます。
トンガという刃の幅が狭い鍬(くわ)を使い、わずかな地割れを頼りに掘り起こしていきます。
一心不乱に堀り、沢山のタケノコを収穫した代償として、不覚にも両手にマメを作ってしまいました。
今となっては、懐かしい思い出です。
和菓子屋さんにもこの時期、タケノコをモチーフにした和菓子が並びます。
お菓子で作られたタケノコの様子もお店によって様々。
こちらのお店のお菓子は、タケノコの穂先がとても印象的です。
本物のタケノコはもちろんのこと、お菓子のタケノコも召し上がって季節を感じてくださいね。



profile

小倉 夢桜−Yume− (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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