本文へスキップ

京都和菓子歳時記−2017年1月−・きょうの『和菓子の玉手箱』

和菓子歳時記ー2018年6月ー

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜−Yume−が
ご紹介する京都の素敵な和菓子の世界。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

イメージ01

2017年6月6日

菓銘『さくらんぼ』
千本玉壽軒
京都市上京区千本通今出川上ル
(075)461-0796
(ご購入の際はお問い合わせください。)


水無月となり、紫陽花や雨にまつわる話題が何かと多くなる時期です。
その話題にちなんだお菓子のご紹介はまたの機会にさせていただきます。

今回は、毎年この時期に楽しみにしているお菓子をご紹介させていただきます。
京都市内の果物店には、国内産の見た目にも美しい『佐藤錦(さとうにしき)』や『豊錦(ゆたかにしき)』といった
品種のさくらんぼが店頭に並びはじめています。
商品に付けられている価格にびっくりされる方も多いのではないでしょうか。
『赤い宝石』などと表現されることにも納得です。
そのさくらんぼを表現した外郎製のお菓子です。
京菓子の特徴である抽象的な意匠というよりは、どちらかと言えば写実的。
色使いの妙で品を感じる愛らしいさくらんぼを表現しているところはまさに京菓子の神髄ではないでしょうか。

今月いっぱいまで販売されるそうです。
ぜひ、手のひらで可愛らしいさくらんぼを愛でてみてください。


イメージ01

2017年6月13日

菓銘『四葩』
塩芳軒
京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
(075)441-0803
(ご購入の際はお問い合わせください。)
http://www.kyogashi.com/


先週、梅雨入りの発表があった京都市内。
この時期らしいしっとりとした情景を楽しむことができるので、待ちに待ったと喜んでいらっしゃる京都好きの方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、近年は大雨が降ることも珍しくなくなってきました。
今年は、何事もなく、天からの恵みが大地へと届くことをただただ祈るばかりです。

梅雨といえば紫陽花を真っ先にイメージしてしまうのは私だけではないと思います。
日本人にとって紫陽花は身近な存在のように感じます。
『四葩』、『七変化』、『八仙花』、『手鞠花』など数多くの異名があることからも日本人が紫陽花に寄せる想いをうかがい知ることができます。

この時期、和菓子屋では紫陽花にちなんだお菓子を数多く見かけます。
今回、ご紹介させていただくお店は京菓子らしい抽象的な意匠が店頭に並ぶお店として有名な和菓子店です。
そのお店のご主人が、「うちの店のお菓子の中では、どちらかと言えば写実的なお菓子です。」と語られた
お菓子がこちらです。
紫陽花のお菓子の代表的な意匠として、餡を錦玉で包んだお菓子やきんとんに錦玉をあしらい雨に濡れた紫陽花に
見立てたお菓子があります。
それらのお菓子は、紫陽花の雰囲気を感じとってもらえる京菓子らしい抽象的な意匠です。
一方で今回のお菓子は、紫陽花の花びらをクローズアップして羽二重で表現したお菓子です。
写実的と言っても、こなしのようなもので成形をしているお菓子とは異なり、羽二重のやわらかい雰囲気がお菓子を
抽象的な意匠へと仕上げてくれています。

真夏になると暫くの間、羽二重製のお菓子は店頭から姿を消します。
その前に、一度召し上がって真夏を迎えてみてはいかがでしょうか。


イメージ01

2017年6月20日

菓銘『露の華』
茶菓 えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564
(ご購入の際はお問い合わせください。)


梅雨の中休みとなった先日の週末の京都市内。
光のシャワーが降り注ぐ天候は私たちにとってはとても喜ばしいことです。
可憐に咲く紫陽花たちの様子はどこか悲しげ。
雨に濡れた紫陽花は、花の色が鮮やかに映り、とても風情を感じます。
今回は、そのような情景を表現したお菓子をご紹介します。
紫陽花の花の色『ピンク』、『青』、『白』を餡で表現して、葛で雨に濡れた紫陽花の様子に仕上げている
お菓子です。
葛製のお菓子から本格的な京都の夏の訪れをひと足早く感じてみてはいかがでしょうか。




profile

小倉 夢桜−Yume− (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


お仕事・取材のお問い合わせ

〒600-8411
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸4F
京都Loversフォーラム
e-mail kyoto.lovers.forum@gmail.com