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京都和菓子歳時記−2017年1月−・きょうの『和菓子の玉手箱』

和菓子歳時記ー2019年3月ー

和菓子ライフデザイナー小倉夢桜−Yume−が
ご紹介する京都の素敵な和菓子の世界。
新たな京都を感じてみませんか。

ギャラリー

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2019年3月6日

菓銘『桜もち』
游月
京都市左京区山端壱町田町8-31
(075)711-1110
(ご購入の際はお問い合わせください。)


弥生となって約一週間。
本格的な春の訪れを感じるようになってきました。

本日は二十四節気では、『啓蟄』。
冬眠していた虫たちが春の訪れを感じて穴から出てくる頃です。
予報では今年は寒の戻りはなく、順調に暖かくなっていくそうです。
虫たちにとっても嬉しい知らせですね。

様々な和菓子屋の軒先で『桜餅』の張り紙を見かける時期となってきました。
和菓子にあまり興味を持っていない方でも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
日本人にとっては、とても慣れ親しんだお菓子の一つである桜餅。
春を味覚からも存分に感じることができるお菓子です。

小麦粉などで生地を焼いた皮で餡を巻き、塩漬けした桜葉で巻いた関東風の『長明寺』。
そして、道明寺粉を使用して餡を包み、その後、塩漬けした桜葉で包んで仕上げた関西風の『道明寺』。
皆さんは、どちらの桜餅がお好みでしょうか。

今回ご紹介させていただくお店では、焼皮製と銘柄米『滋賀羽二重』を使用した生糯米(なまもちごめ)製の二種類の桜もちが販売されています。
口当たりのとても良い特製の『皮むき小豆餡』。
その『皮むき小豆餡』と焼皮製、生糯米製はともに相性抜群です。
とてもあっさりしていて、ついつい手が伸びてしまいます。
機会があればぜひ召し上がていただきたい桜餅です。



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2019年3月13日

菓銘『初蝶』
鍵善良房・高台寺店
京都市東山区下河原通高台寺表門前上る
075-525-0011
(ご購入の際はお問い合わせください。)


一条戻橋や三条大橋の袂(たもと)に植えられている河津桜が先週より見頃を迎えています。
裸木の中に一際色鮮やかに咲いている河津桜。
その様子に行きかう人々は、足を止めて写真を撮ったりしながら春の訪れを感じてひと時を過ごされています。

そして、出町柳駅すぐにある長徳寺のオカメ桜の蕾が少しづつほころび始めてきました。
いよいよ、今年もこの季節が目前にまでやってきました。

この本格的な桜シーズンを迎える前に毎年行われているのが『東山花灯路』です。
先週の金曜日(3月8日)より始まっており、日曜日(3月17日)まで行われます。
2003年より始まったこちらのイベントですが、今では京都市民はもとより、観光客にも認知され、この時期の
風物詩として多くの人出で賑わうようになりました。
観光地として名高い東山エリアを行灯の仄かな灯りで足元を照らし、風情ある京都を演出しています。
また、八坂神社で行われる舞妓さんの舞の奉納をはじめとする様々な公演も見どころの一つです。

今回は、この東山花灯路エリアにある和菓子店のお菓子をご紹介させていただきます。
葛切りと菊寿糖で有名なこちらのお店。
本店は八坂神社西楼門から四条通りを西へ歩いて3分ほどのところにありますが、東山花灯路が行われている
エリアに高台寺店があります。

こちらの店頭でも販売されている色鮮やかなお菓子。
その色合いについ目がとまります。
啓蟄となったこの時期に最適な蝶々の焼印を施した外郎製のお菓子です。
東山花灯路に行かれる際に立ち寄って春を感じてみてはいかがでしょうか。
(営業時間は18時までとなっておりますのでご注意ください。)


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2019年3月20日

菓銘『野遊び』
茶菓 えん寿
京都市右京区太秦多藪町14-93
(075)432-7564
(ご購入の際はお問い合わせください。)


今年は、例年以上の花粉の飛散量となり、花粉症の方にとってはとても大変な時期となっているのでは
ないでしょうか。
他人事ではなく、私も花粉症なので大変です。
花粉のことを考えると一歩も外へ出たくないのが本音ですが、桜の開花が気になり、つい出かけてしまいます。

淀水路沿いの河津桜が満開を迎え、先週は蕾だった出町柳駅すぐにある長徳寺のオカメ桜も見頃となりました。
長徳寺のオカメ桜は、見頃期間が短いため、この記事を目にされている時は、もう散りはじめているかも
しれません。
例年であれば、長徳寺のオカメ桜が散り始めると、京都御苑・近衛邸の糸桜の開花が始まり、次々と早咲き桜の
開花が始まります。
今年の桜シーズンは、昨年に京都を襲った台風21号の影響でどのようなになるのか心配していましたが順調に蕾が
膨らんでいるようです。
花開く桜の様子を見た時は、とても感慨深い気持ちでいっぱいになりそうです。

今回は、桜と春の芽吹きを淡い二色の色合いで表現したお菓子をご紹介させていただきます。
春の香り(蓬)が口の中で広がるお菓子。
春を感じた瞬間、自然と幸せな気分になります。
小さな幸せですが、この幸福感が和菓子の魅力だと感じさせてくれるお菓子です。



profile

小倉 夢桜−Yume− (おぐら ゆめ)

京都在住。
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。
手のひらにのせた和菓子から小さな幸せを感じ、『手のひらの幸せ』をより多くの方に伝えたい!
その想いから2012年より、自身が立ち上げた【きょうの『和菓子の玉手箱』】。
こちらでは京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届けしている。
立ち上げて以来、自身が食べた和菓子の数は数千個に及ぶ。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、テレビ番組製作の監修をはじめ、執筆活動や講演など
京都の和菓子をより多くの方に身近に感じていただく活動を行っている。
現在は月刊京都(白川書院)で【月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』】を連載中。


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