本日のお菓子
2018
51

宮中の儀

皐月となった京都市内。
葵祭の始まりです。
本日より上賀茂神社で葵祭の前儀『競馬会足汰式(くらべまえあしぞろえしき)』が執り行われ、その後、下鴨神社、上賀茂神社で様々な神事が執り行われます。
半月に亘って行われる伝統的な神事である葵祭を機会があればぜひ実態に見ていただきたいと思います。

5月15日に行われる祭儀は、本来『宮中の儀』、『路頭の儀』、『社頭の儀』の三つから成り立っています。
現在は、御所に天皇不在の為『宮中の儀』は執り行われておりません。
しかしながら現在も勅使がお見えになり『路頭の儀』、『社頭の儀』が執り行われています。

葵祭の路頭の儀に出てくる乗り物といえば『牛車(ぎっしゃ)』。
御所車と呼ばれ藤の花などを軒に飾り牛に引かせます。
葵祭の象徴的な二色でつくられたこなしに御所車の車輪(くるまのわ)をすり込んだお菓子です。
平安時代の優雅な雰囲気を感じるお菓子です。
菓銘宮中の儀
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2018
52

柏餅

日本独特のお菓子である柏餅。
柏の木は古来から神聖な木とされ、柏の木に神が宿っているということから『拍手を打つ』と言う言葉が
生まれたそうです。
その柏の木は新芽が出ないと古い葉が落ちないために『跡継ぎが途絶えない』ということに結びつき縁起物と
なりました。
こし餡、粒餡、白味噌餡の三種類があります。

店内には代々受け継がれてきた貴重な五月人形が飾られています。
そちらもぜひご覧いただき、この時期の風習を身近に感じてください。
菓銘柏餅
店名中村軒
住所京都市西京区桂浅原町61
電話(075)381-2650
2018
53

こいのぼり

鯉のぼりが風に揺られて、気持ちよさそうに泳いでいるこの時期。
もちろん和菓子の世界でも鯉のぼりが泳いでいます。
菓銘こいのぼり
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2018
54

もののふ

明日は端午の節句。
今では男の子の節句となっていますが、その昔は『菖蒲の節句』と呼ばれ、邪気を払う為に、菖蒲を浸した
お酒や煎じたものを飲んでいました。
江戸時代になり、『菖蒲の節句』が『尚武の節句』とされ、男の子の誕生と成長を祝う節句へと変貌を遂げて
いきました。
端午の節句に欠かせない鯉のぼり、そして鎧や兜。
『武士』と書き、その読みは『もののふ』。
その『もののふ』を菓銘にした、外郎で兜を表現したお菓子です。
職人さんがお子様の健やかな成長を願って勇ましい雰囲気に仕上げました。
こちらのお菓子でお子様の笑顔溢れる端午の節句をお過ごしください。
菓銘もののふ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2018
55

五月晴れ

もともとは、旧暦5月(現在の6月)の梅雨時期の晴れ間を『五月晴れ』と呼んでいました。
しかし、今では5月の初夏らしい晴れわたった天候に使われることの方が一般的になってきました。
本日の京都市内は、まさに五月晴れの端午の節句となりました。
多くの方が、青空の下、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳ぐ姿を目にされたことでしょう。
菓銘五月晴れ
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2018
56

御禊(みそぎ)

先日、5月4日に行われた葵祭の前儀『御禊(みそぎ)の儀』。
毎年、下鴨神社と上賀茂神社で交互に行われる神事です。
今年は上賀茂神社で行われ、斎王代が御手洗川に手を浸して身を清めました。

葵祭にちなんだお菓子は様々ありますが、御禊の儀にちなんだお菓子はとても珍しいのではないでしょうか。
緑(あお)色の羊羹は葵祭の新緑をあらわし、錦玉羹に道明寺を水色は御手洗川を表現しています。
菓銘御禊(みそぎ)
店名えん寿
住所京都市右京区太秦多藪町14-93
電話(075)432-7564
2018
57

深山つつじ

人知れず山間に咲くツツジ。
華やかではなく、奥ゆかしさを感じる意匠です。
菓銘深山つつじ
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2018
58

新緑

初々しかった木々の緑が少しずつ色濃くなってきました。
今の時期、京都市内の和菓子屋では新緑にちなんだお菓子を数多く見かけます。
本日の新緑をモチーフにした意匠のお菓子は、私の目にはとても新鮮に映ります。
斬新な意匠ですが、銘を聴くと青々とした紅葉(もみじ)の葉にしか見えなくなるから不思議です。
菓銘新緑
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2018
59

唐衣

『唐衣 着つつなれにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ(在原業平)』

句頭に『か・き・つ・ば・た』を入れた折句と呼ばれる伊勢物語に登場する有名な和歌です。
三河国八橋で在原業平は、杜若が咲き誇る様子を見てこの和歌を詠んだそうです。

外郎を折りたたみ、杜若の花を表現しているお菓子です。
この時期によく見かける伝統的な意匠のお菓子です。

金閣寺ではカキツバタが見頃を迎えています。
鏡湖池北側の畔に舎利殿が建ち、多数の名石を配置した鏡湖池。
そして衣笠山を借景とした風景。
鏡湖池の水辺に咲く、清楚なカキツバタが美しい庭園を彩ります。
菓銘唐衣
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2018
510

かしわ餅

本日が今年最後の柏餅のご紹介となりそうです。
今年も多くの柏餅をいただきました。
菓銘かしわ餅
店名亀屋光洋
住所京都市左京区一乗寺払殿町17-12
電話(075)711-3764
2018
511

富貴

優雅に鮮やかな大輪の花を咲かせる牡丹。
『富貴草』や『富貴花』などという別名で呼ばれることもある花です。

その様子を外郎で表現したお菓子です。
菓銘富貴
店名游月
住所京都市左京区山端壱町田町8-31
電話(075)711-1110
2018
512

カーネーション

明日は『母の日』。
京都市内を歩いているとお花屋さんの店頭に並んでいる多くの赤いカーネーション。
明日は、きっと多くの方が買い求めるのではないでしょうか。

艶袱紗(つやぶくさ)と呼ばれる焼き皮でリンゴあんを包みカーネーションを表現したお菓子です。
和菓子が好きなお母さまにプレゼントされてみてはいかがでしょうか。
きっと、素敵な母の日としてお母さまのご記憶に残ることでしょう。
菓銘カーネーション
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2018
513

ありがとう

雨となった京都市内。
本日は母の日ですね。
もう、お母さまへ感謝の気持ちは伝えましたでしょうか。
『ありがとう』
想いを込めて!
菓銘ありがとう
店名えん寿
住所京都市右京区太秦多藪町14-93
電話(075)432-7564
2018
514

葵草

明日はいよいよ葵祭『路頭の儀』、『社頭の儀』が執り行われます。
双葉葵と桂の枝葉を組み合わせて作られた『葵桂』を装飾した行列が新緑の京都市内を進んでいく姿。
多くの方が楽しみにされていることでしょう。
双葉葵の異名である『葵草』を菓銘とているこなし製のお菓子です。
菓銘葵草
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2018
515

葵がさね

真夏日となった本日の京都市内。
その暑さの中、葵祭『路頭の儀』、『社頭の儀』が執り行われました。

十二単の襲ねを題材にして外郎生地で女人装束を表現したお菓子です。
菓銘葵がさね
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2018
516

唐衣

カキツバタを表現した伝統的なこちらのお菓子。
お店によって意匠も様々です。
菓銘唐衣
店名本家玉壽軒
住所京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
電話(075)441-0319
2018
517

そら豆

今が旬のそら豆。
その名の由来は、さやの先端が空に向かって伸びるところから名付けられています。

そら豆の特徴がよく表現されている外郎製のお菓子です。
菓銘そら豆
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2018
518

あやめ

こちらのお菓子の銘をご覧になって
「アヤメの時期は先月でしたよ。」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
こちらのお菓子はアイリス系の花全般を表現しています。
これからの時期は杜若から花菖蒲へと・・・
あえて『あやめ』と名付けられているのは、ひらがなのもつ優しいイメージをお菓子から感じてほしい
という願いからだそうです。
菓銘あやめ
店名えん寿
住所京都市右京区太秦多藪町14-93
電話(075)432-7564
2018
519

笑顔

本日は待ちに待ったあの日・・・
数週間前に私のもとへ届いた一通の手紙。
その中には、【山水會 20周年記念展覧会『お菓子はいつでもたのしい』】の開催案内が入っていました。
噂には聞いていた山水會。
20年前に和菓子屋さんの息子さんだった方々が集まり、多方面から『お菓子』を学ぶことをテーマに
講習会や体験学習を毎月行い現在に至る会です。
今では、代替りをされてお店の顔となりご活躍されている方々。
その会の20周年という節目に開かれるお菓子の展覧会です。

山水會の皆様方、20周年おめでとうございます!
このようなカタチで私たちがお菓子の素晴らしさを知ることができる機会を作っていただけたことを心より感謝致します。

会場に展示されている各店舗のお菓子たち。
なんとも言えない空間のバランスが居心地の良さを生み出しています。
ぜひともお菓子そのものだけではなく、その空間も楽しんでいただきたい展覧会です。

会場では、お抹茶席が設けられております。
そこでいただけるお菓子が、おめでたい時に用いられるこちらの祝い菓子。
笑った時にできる『えくぼ』を表現した赤い点。
来場された方。
そして和菓子だけでなく全ての伝統文化に携わる方々。
そして、そしてその伝統文化を陰で支える方々。
みなさんがいついつまでも笑顔でい続けられますように!
そんな願いを感じるお菓子です。
会場をあとにするみなさんの笑顔がとても印象深く、こちらの展覧会の素晴らしさを物語っているようでした。
明日も行われますので、ぜひ都合をつけてお出かけください。
菓銘笑顔
店名山水會・20周年記念展覧会にて
住所
電話
2018
520

唐衣

年齢を重ねるごとに、こちらの意匠の素晴らしさをしみじみと感じます。
日本の文化をより大切にしなくてはならないと思わせてくれるお菓子です。
菓銘唐衣
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2018
521

落し文

落し文。
初夏を表す季語の一つです。
こし餡を葉がくるりと巻いたように包み、その葉の上に白い粒あしらいます。
昆虫のオトシブミが卵を産んでその葉をクルクルと巻いて地面に落としたものを表現しています。
その昔、密かに想う人に宛てた手紙を他人にわからないようにクルクルと巻いて道端に落とし渡したそうです。
その手紙の事が『落し文』。
今の時代では、とても想像がつかないような伝え方です。
忘れかけている大切なもの。
みなさんも自身に問いかけてみてはいかがでしょうか。
菓銘落し文
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2018
522

紫陽花

御池通りの北側、堺町通から柳馬場通に植えられている紫陽花が青い花を咲かせはじめています。
毎年、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
雨に濡れた紫陽花をきんとんと錦玉で表現したお菓子です。
菓銘紫陽花
店名緑菴
住所京都市左京区浄土寺下南田町126-6
電話(075)751-7126
2018
523

杜若

古典的な雰囲気の中にどこか新しさを感じるお菓子です。
菓銘杜若
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2018
524

青楓

雨上がりとなった今朝。
濡れた木々が朝日に照らされて鮮やかに光り輝きます。
素晴らしい一日の始まりです。
菓銘青楓
店名亀屋光洋
住所京都市左京区一乗寺払殿町17-12
電話(075)711-3764
2018
525

あやめ

和色が魅せる初夏の情景です。
みなさんは、どのような情景を思い描くことでしょう。
菓銘あやめ
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2018
526

かきつばた

カキツバタの五月も残すところ数日となりました。
今年も数多くの初夏の情景を見ることができました。
菓銘かきつばた
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2018
527

薔薇

本日の京都市内は、昨日に引き続き暑い一日となりました。
日本で最初の公立植物園として大正13年より開業している京都府立植物園。
バラ園では、約300品種のバラたちが見頃を迎えています。
その中には、『大文字』や『紫野』など京都にちなんで名付けられているバラの品種もあり、
より身近に感じることができます。
菓銘薔薇
店名亀屋光洋
住所京都市左京区一乗寺払殿町17-12
電話(075)711-3764
2018
528

落し文

この時期になるとよく見かける『落し文』と呼ばれる意匠のお菓子。
表現しているものは、同じでもお店によって意匠は様々。
こちらのお店では、あえて白い粒を省いて表現しています。
職人さんのこだわりを感じるお菓子です。
菓銘落し文
店名緑菴
住所京都市左京区浄土寺下南田町126-6
電話(075)751-7126
2018
529

風薫る

5月も残すところわずかとなりました。
新緑を存分に満喫した5月。
新緑の香りを感じるさわやかな風。
5月の季語である『薫風』です。
こちらのお菓子から5月の香りを感じてください。
菓銘風薫る
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2018
530

紫陽花

雨の京都市内。
雨に映える紫陽花の花。
雨だからこその素敵な光景です。
菓銘紫陽花
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2018
531

花菖蒲

平安神宮・西神苑では花菖蒲の見頃が続いています。
こちらの意匠のお菓子は、『かきつばた』という銘がよく名付けられますが、あえて『花菖蒲』。
何度見ても上品な雰囲気を感じるお菓子です。
菓銘花菖蒲
店名緑菴
住所京都市左京区浄土寺下南田町126-6
電話(075)751-7126
prev前月 次月next

きょうの和菓子の玉手箱きょうの和菓子の玉手箱

きょうのお菓子

月刊京都連載
和菓子歳時記

スマートフォン、タブレットを縦にしてご覧ください。