月刊京都連載 和菓子歳時記
2019
918

小萩

9月半ばになってもなかなか本格的な秋の気候になりきらない京都市内です。
先日は、秋の虫の音をかき消すように蝉が鳴いており、季節感のズレを体感しました。
近年は、春と秋が極端に短くなってきたように感じます。
そんな中、仲秋の時期に見頃を迎える萩の花が咲いている様子を目にして少しホッとしました。

毎年、梨木神社ではこの時期、『初秋の調べ 萩まつり』が盛大に行われます。
今年は今週末の9月21日(土)からはじまり23日(月・祝)までの3日間にわたり行われます。
境内で萩の花がこぼれんばかりに咲く頃、舞殿で奉納される狂言や日本舞踊などの伝統芸能を鑑賞して過ごすことができます。

今回は、萩をモチーフにしたお菓子をご紹介させていただきます。
この時期、萩にちなんだお菓子は、多くの和菓子屋で数多く見かける9月を代表する和菓子です。
今の時代、桜のように萩の開花を楽しみにしてお花見に出かける方は少ないかもしれません。
古来より多くの和歌に詠まれてきた萩は、今とは違い親しみある花の一つだったようです。
萩の魅力は何と言っても丸く可愛らしい葉と小さな花。
その様子を表現した外郎製のお菓子には、『萩』ではなく、音の響きの良さから『小萩』と名付けられています。
菓銘小萩
店名笹屋春信
住所京都市西京区桂乾町66-1
電話(075)391-4607

きょうの和菓子の玉手箱きょうの和菓子の玉手箱

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