月刊京都連載 和菓子歳時記
2019
125

雪華

色鮮やかに京都を彩ってくれた木々たちも散紅葉となり、私たちの目を楽しませてくれています。
今週末から二十四節気では、『大雪(たいせつ)』となります。
平野部でも雪が舞い降りる頃です。
大雪を迎えるとともに雪にちなんだお菓子が和菓子屋に並び始めます。
今回は、雪にちなんだお菓子をご紹介させていただきます。
雪の結晶を文様化した図柄『雪華文様』。
その文様の焼印を上用饅頭にあしらい氷餅をまぶした意匠。
光の当たり具合によって、まるで雪が舞い降りたかのようにキラキラと輝き神秘的な雰囲気となるお菓子です。
この時期ならではの上用饅頭を温かいお茶とご一緒にいかがでしょうか。
菓銘雪華
店名亀屋良長
住所京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話(075)221-2005
2019
1211

冬ごもり

身が引き締まるような寒い冬がいよいよやってきました。
京都市内では、まだ場所によっては紅葉が楽しめるところもあり、秋から冬への移ろいを感じながら過ごす日々がしばらくは続きそうです。
自然の中で暮らす一部の動物たちは、そろそろ冬眠に入る頃ではないでしょうか。
12月12日は七十二候では、『熊蟄穴(くまあなにこもる)』です。
今回は、これから迎える寒い冬を表現したお菓子をご紹介させていただきます。
この時期、京都の和菓子屋では『冬ごもり』と名づけられたお菓子を見かけることができます。
山深い地で降り積もった雪と冬木立の中、冬眠をしている動物たち。
その情景を表現した薯蕷製のお菓子です。
こちらのお菓子から冬の雪山の様々な情景を思い描いてみてはいかがでしょうか。
菓銘冬ごもり
店名京都鶴屋 鶴寿庵
住所京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話(075)841-0751
2019
1218

冬至

事始が過ぎて、どことなく年末に向けて気ぜわしくなってきたように感じる京都市内です。
今週末の12月22日は、二十四節気では『冬至』。

この時期、ゆず湯に入れば風邪をひかないとされています。
自宅のお風呂に柚子を浮かべて入浴される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
浴室に広がる柚子の香り。

幼少の頃は、あの匂いが嫌いで入浴するのを嫌がり逃げ回ってた思い出が甦ります。
そんな苦い思い出も今では懐かしく。
その柚子の香りが今では、心地よく感じるようになり、ゆず湯は幸せのひと時です。

京都タワー大浴場では、12月22日に毎年恒例のゆず湯が行われます。
機会があれば、出かけてみてはいかがでしょうか。

今回は、冬至にちなんだお菓子をご紹介させていただきます。
この時期、柚子を模ったお菓子が和菓子屋に並びます。
白ねき餡をお餅に卵白と白あんをあわせた雪平(せっぺい)で包み、氷餅をまぶしたお菓子です。
ゆず湯に入って身体を温めて、こちらのお菓子で心を温めてみてはいかがでしょうか。
菓銘冬至
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2019
1225

初日の出

本日12月25日は、北野天満宮で終い天神が行われています。
「よいお年を!」と別れ際に交わす挨拶に、年の瀬を色濃く感じるようになってきました。
今年も一年間、私の記事にお付き合いくださいましてありがとうございました。

今回は、元旦が佳き日となることを願ってご紹介させていただくお菓子です。
新年最初の日の出とともに『年神(としがみ)様』が現れるとされ、その年の豊作や幸せを祈るために初日の出を拝む風習があります。
とても貴重な備中白小豆を赤く染め、初日の出を表現している鹿の子製のお菓子です。
皆さんのお住まいの地域から初日の出を拝むことができますように!
素敵な年越しをお過ごしください。
来年も宜しくお願い致します。
菓銘初日の出
店名塩芳軒
住所京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
電話(075)441-0803
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