本日のお菓子
2019
61

紫陽花

雨が奏でる旋律をBGMにして過ごしてみませんか。
いよいよ、本日より水無月。
梅雨を彩る紫陽花が梅雨入りを前に少しずつ咲き始めてきました。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その紫陽花を模ったものです。
餡玉を包むように、さいの目に切った錦玉で仕上げられた和菓子です。
しっとりと雨を含んだ瑞々しさが表現されています。
菓銘紫陽花
店名本家玉壽軒
住所京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
電話(075)441-0319
2019
62

清流

都会の喧騒から離れ、深緑の木々の中でそよぐ風に身をまかせて、川のせせらぎを聴きながら・・・
京都・貴船で過ごすひと時は格別です。
夏の風物詩として知られる『貴船の川床』。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子からは、貴船の情景が思い浮かびます。
清流に見立てた錦玉羹の中を鮎が涼しげに泳ぎます。
みじん羹と錦玉羹の二層からなる和菓子です。
菓銘清流
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2019
63

露きんとん

露は秋の季語ですが、お菓子の世界では初夏から晩夏にかけて露の涼しげなイメージを表現して意匠化されます。
6月は梅雨の時期。
雨に濡れた木々の葉から雫が滴り落ちます。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その露にちなんだものです。
きんとんを新緑から深緑へと移りゆく木々の葉に見立てて、木の葉に結んだ露の玉を錦玉で表現した和菓子です。
菓銘露きんとん
店名鍵善良房
住所京都市東山区祇園町北側264番地
電話(075)561-1818
2019
64

若葉風

様々な呼び方で表現することができる『風』。
その風にまつわる言葉から日本の風土、日本人の独特の感性を感じることができます。

梅雨入り間近の京都。
梅雨の時期に梅雨空を吹く南風を『黒南風(くろはえ)』と呼びます。
それに対して梅雨が明けて本格的な夏の晴れ渡った空に吹く南風を『白南風(しろはえ)』と呼びます。
麦が熟するこの時期に、野を吹く風のことを『麦の秋風(あきかぜ)』と呼びます。
そして、若葉を吹きわたる風のことを『若葉風(わかばかぜ)』と呼びます。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その若葉風を表現したものです。
焼印と織部が時の流れを感じさせてくれます。
菓銘若葉風
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2019
65

さくらんぼ

瑞々しい初夏の恵みが私たちに季節を感じさせてくれます。
『佐藤錦』をはじめとする国産のサクランボ。
赤く艶やかに色づいた実は、宝石のように美しく果物であることを忘れてしまうほどです。
本格的な夏の訪れが近づいてきました。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、そのサクランボにちなんだものです。
サクランボとは、あまり縁がない京都。
そのサクランボが生菓子として意匠化されていることが、ずっと気になっていました。

「京都に関わりがあるものを題材にして作ることがもちろん理想です。
しかし、それにこだわり過ぎずに、身近に季節を感じるものを題材にすることも大切だと思います。
そして、お菓子を目の前にした時に何かを感じてもらうことです。
綺麗と思ってもらったり、どのように作っているのかと疑問に思ってもらったりすることです。
それが話題となり、話しがはずむようなお菓子を作るように心がけています。」
と語られるご主人。
料理屋で松葉に刺された銀杏を見てヒントを得たというこちらの和菓子。
「美しく見えるように作り方を試行錯誤して、ようやく今の姿になりました。」
外郎製のこの時期の人気商品です。
菓銘さくらんぼ
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2019
66

あじさい

梅雨に似合う花が咲き始めてきました。
あとは梅雨入りを待つだけの京都市内です。
堀川御池から三条御池にかけての歩道には多くの紫陽花が植えられています。
特に富小路通から柳馬場通にかけては紫陽花が密集しており、まるであじさい園のよう。
咲いている紫陽花を一つ一つ丁寧に見ていくとハートの形をした紫陽花の花に出会えるかも。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その紫陽花にちなんだものです。
紫陽花の魅力は、丸く可愛らしい『手まり咲き』と呼ばれる姿。
そして、時間の経過とともに花弁の色が変化していくことです。
そこから紫陽花には『七変化』という別名がつけられています。
時間の経過とともに花弁の色が変化していく理由は、アントシアニンという紫陽花に含まれる色素と補助色素。
そしてアルミニウムのバランスによってもたらされています。
咲き始めは黄緑色。
そこから、アルミニウムが含まれている花は青色に。
そして、アルミニウムが含まれていない花は赤色へと変わります。
その後、紫へと移り変わります。
簡単に言えば、紫陽花が育てられている土壌が『酸性であれば青、アルカリ性あれば赤』と言われています。

雨に濡れた七変化。
まるで宝石のような錦玉製の和菓子です。
菓銘あじさい
店名鍵善良房
住所京都市東山区祇園町北側264番地
電話(075)561-1818
2019
67

曙の嶺

京都上京区堀川通寺之内にあります『茶道資料館』。
今年で開館40周年を迎えました。
現在、周年記念特別展『裏千家所蔵の優品』が行われています。
その呈茶席で出されていた和菓子がこちら。
祝意を込めた紅白の外郎製のお菓子です。
菓銘は万葉集の『曙の嶺に雲移りて…』から引用されています。
菓銘曙の嶺
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2019
68

鮎調布

夏を告げる魚『鮎』が清らかな水の流れにのって気持ちよさそうに泳ぐ様子を見かける時期です。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、この時期の定番である鮎にちなんだものです。
卵、砂糖などと共に作られた小麦粉の生地を焼いた調布で求肥を包み、焼ごてで鮎に仕上げた和菓子です。
鮎の表情はお店によって様々。
その違いを見比べるのも楽しみ方の一つです。
菓銘鮎調布
店名亀屋良長
住所京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話(075)221-2005
2019
69

よひら

京都市内を散策していると、ご家庭の玄関先で綺麗に咲いている紫陽花に出会う時期となってきました。
紫陽花の別名は『七変化』。
その他にも『よひら』と呼ばれることがあります。
その名の通り、花弁が4枚あることから名付けられています。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その紫陽花にちなんだものです。
紫陽花に降る雨の情景が目に浮かぶ外郎製の和菓子です。
菓銘よひら
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2019
610

びわ

初夏から仲夏へと季節は移ろい、水をたたえた田に雨が描き出す小さな波紋。
無数の波紋が優しく広がっては消えていきます。
仲夏の季語である『枇杷(びわ)』。
今、まさに旬の果物です。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その枇杷にちなんだものです。
菓銘びわ
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2019
611

ぬれつばめ

軒先きで燕(ツバメ)のヒナたちが巣の中で身を隠して親鳥の帰りを待っている様子を目にします。
戻ってきた親鳥に口を大きく広げて餌をおねだりするヒナたち。
微笑ましい光景です。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その燕にちなんだものです。
黒ごまを燕に見立てて、餌をくわえて雨の中を低空で飛翔する燕の様子を表現した薯蕷練りきり製の和菓子です。
菓銘ぬれつばめ
店名紫野源水
住所京都市北区小山西大野町78-1
電話(075)451-8857
2019
612

梅雨の実

早春に私たちの目を楽しませてくれた梅の花。
季節は移ろい、梅の木には、青々とした梅の実がなっています。
雨に濡れて雫を纏った青梅を見ることができるこの時期です。
青梅(あおうめ)とは、青々とした梅の実のことです。
旧暦の五月雨の時期に、青梅が成長して黄色く熟します。
その頃の雨が梅雨です。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その青梅にちなんだものです。
外郎で表現した青梅。
菓銘から心地よい雨音が聴こえてきます。
菓銘梅雨の実
店名鍵善良房
住所京都市東山区祇園町北側264番地
電話(075)561-1818
2019
613

七変化

本格的な紫陽花のシーズンになってきました。
紫陽花は、桜以上に身近なのかもしれません。
「庭先できれいに咲いていたから。」
と切り花をいただくことが多いのも紫陽花です。
部屋に飾るだけで華やかになり、晴れやか気分となります。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その紫陽花にちなんだものです。
錦玉羹で手まりのカタチに仕上げた和菓子です。
菓銘七変化
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2019
614

かつら鮎

昨日、嵐山公園で行われた若鮎祭。
1000匹の鮎を事前申し込みされた方に、鮎を塩焼きにして缶ビールと共に無料で振る舞うという人気のイベントです。
毎年恒例のこちらのイベントは保津川のアユ漁解禁時期に合わせて行われます。
今年は6月22日が解禁日となっています。
保津川の鮎はその昔は、日本一の鮎と称され「献上鮎」として皇室にも献上されていたそうです。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その鮎にちなんだものです。
求肥を卵たっぷりの焼皮で巻いて鮎に仕上げた、この時期ならではの和菓子です。
菓銘かつら鮎
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2019
615

撫子

なでしこジャパンがフランスの地で女子ワールドカップ2大会ぶりの優勝を目指して戦っています。
『なでしこ』で連想されるのが『大和撫子』という美しい言葉。
日本女性の清楚な美しさを表現したものです。
万葉集の中に
『うるはしみ 我が思ふ君はなでしこが 花になそへて見れど飽かぬかも』
と大伴家持が詠んだ和歌がありますが、その和歌から『大和撫子』という言葉が生まれたとも言われています。(諸説あり)

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その撫子にちなんだものです。
着物の袖を表現した、撫子のような美しく清楚な、こなし製の和菓子です。
菓銘撫子
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2019
616

瀬音

水辺が恋しくなる夏の京都。
そんな時は、つい鴨川の堤防を降りて、水辺で涼をとります。
鴨川には、対岸に渡ることができる飛び石があり、夏になると子供たちや学生たちが楽しそうに飛び石を渡る様子を目にすることができます。
飛び石を渡る人々の笑い声に混じって、浅瀬を流れる水のせせらぎが涼しげに聞こえてきます。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、水にちなんだものです。
浅瀬を流れる水の音のことを『瀬音(せおと)』と呼びます。
薯蕷饅頭に流水文の焼印と織部で川の流れを表現したお菓子です。
菓銘瀬音
店名紫野源水
住所京都市北区小山西大野町78-1
電話(075)451-8857
2019
617

川光り

例年よりも長く楽しめている京都市内の蛍です。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その蛍にちなんだものです。
葛で涼しげに蛍の灯りを表現したお菓子です。
菓銘川光り
店名長生堂
住所京都市左京区下鴨上川原町22-1
電話(075)712-0677
2019
618

南紅梅

七十二候では、梅子黄(うめのみきばむ)と呼ばれる時期となっています。
青々と大きく実った梅の実が黄色く色づき始める頃です。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その梅にちなんだものです。
色づき始めた梅の実を表現した、こなし製の和菓子です。
菓銘南紅梅
店名日栄軒
住所京都市北区小山初音町61
電話(075)491-2204
2019
619

あじさい

京都各所で咲いている紫陽花がより輝き、美しさがましてきました。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その紫陽花にちなんだものです。
羊羹と浮島の色合いで紫陽花を表現した和菓子です。
菓銘あじさい
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2019
620

みな月

6月も残すところ10日ほどとなりました。
京都の和菓子屋では、6/30の夏越の祓(なごしのはらえ)に向けて水無月が販売されています。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その水無月を少しアレンジしたものです。
水無月といえば、三角に作られた外郎生地の上に小豆をのせたものが一般的です。
こちらは、水無月のお菓子を羊羹と錦玉羹で上生菓子として作られた和菓子です。
菓銘みな月
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2019
621

七変化

いまだに梅雨入りとなっていない近畿地方。
雨に濡れた紫陽花を見る機会が少なくなりそうです。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、雨に濡れた紫陽花を表現したものです。
口に広がる抹茶の香り、心癒されるひと時です。
菓銘七変化
店名長生堂
住所京都市左京区下鴨上川原町22-1
電話(075)712-0677
2019
622

なでしこ

鴨川の河原に自生している『カワラナデシコ』。
古くより府民に愛されてきた草花です。
1990年から京都府の草花に制定されましたが、ご存知の方は意外にも少ないかもしれません。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、そのナデシコにちなんだものです。
細い糸のような花びらを持つナデシコ。
我が子を撫でるように可愛い花というところから『撫でし子』と呼ばれるようになったそうです。
諸説あるようですが、ナデシコの花の様子を眺めていると納得できる由来です。
そのナデシコの特徴を氷餅で表現した道明寺製の和菓子です。
菓銘なでしこ
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2019
623

みな月

6月も残すところあと一週間となりました。
6月の最終日である6月30日は、京都で暮らす人々にとっては元旦の次に欠かせない特別な一日です。
今では、全国に広まり他府県でも見かける茅の輪。
茅(ちがや)を束ねて作られた大きな輪をお住いの神社で見かけられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「水無月の夏越の祓する人は ちとせの命のぶというなり」と唱えながらくぐる『茅の輪くぐり』を行ないます。
半年の罪のケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事『夏越の祓(なごしのはらえ)』です。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その夏越の祓にちなんだものです。
夏越の祓にいただく水無月。
小豆には悪魔払いの意味があり、外郎で作られている三角形は氷を表しているといわれています。
菓銘みな月
店名日栄軒
住所京都市北区小山初音町61
電話(075)491-2204
2019
624

夕さり

蛍の灯りは、今も昔も人々の心を癒し、惑わし魅了し続けます。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、蛍にちなんだものです。
古今和歌集に収められている
『夕されば 蛍よりけに 燃ゆれども 光見ねばや 人のつれなき』は、紀友則が詠んだ和歌です。

夕方になると、私の恋心は蛍の光よりも・・・と、切ない心情を詠っています。
その和歌から銘をとった和菓子です。
闇夜で光る蛍の情景を黒糖の寒天と金箔で表現しています。
菓銘夕さり
店名末富
住所京都市下京区松原通室町東入ル
電話(075)351-0808
2019
625

水辺のホタル

蛍のシーズンもそろそろ終わりを告げようとしています。
今年は例年以上に長い期間、楽しむことができています。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、蛍にちなんだものです。
清らかな小川で輝く一つの光。
まるでその光景は、過ぎ行く季節に別れを惜しむかのようです。
小豆を蛍に見立てた外郎製の和菓子です。
菓銘水辺のホタル
店名霜月
住所京都市北区西賀茂榿ノ木町5
電話(075)491-5556
2019
626

京都の夏の風物詩である『川床』や『納涼床』。
都会の喧騒から離れ、そよぐ風を感じ、貴船川のせせらぎを聞きながら川床(かわどこ)でいただく京料理は格別です。
鴨川の源流である貴船川は、まさに清流と呼ぶにふさわしく、鮎、イワナ、ニジマスなどの川魚が生息しています。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、清流を泳ぐ鮎にちなんだものです。
清らかな川の流れを羊羹で見立てた和菓子です。
菓銘
店名鍵長
住所京都市下京区鍵屋町331
電話(075)351-3182
2019
627

額の花

ようやく梅雨入りをした近畿地方。
これからしばらくは、6月らしい天候となりそうな京都市内です。
見頃を迎え続けている紫陽花たち。
雨が紫陽花たちをより魅力的な姿に演出してくれることでしょう。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、紫陽花にちなんだものです。
品種改良が進んでいる紫陽花。
その種類は2000種とも3000種とも。
その中で『額の花』として俳句の季語ともなっている額紫陽花(ガクアジサイ)。
枝先に小さな花を多数つけて、その周りを4~5枚の装飾花が囲みます。
その装飾花が額のように見えることから額紫陽花と呼ばれるようになりました。
枝先の小さな花が装飾花に変化したものが手毬のカタチをした紫陽花です。
こちらのお店では、『額の花』を紫陽花全般と捉えて、抽象的な京菓子として、錦玉羹で雨に濡れた紫陽花を表現しています。
菓銘額の花
店名日栄軒
住所京都市北区小山初音町61
電話(075)491-2204
2019
628

水無月

夏越の祓(なごしのはらえ)が近づいてまいりました。
6月30日は、『茅の輪くぐり』を行ない、半年の罪のケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願します。
茅の輪くぐりを行った後は、もちろん水無月をいただきます。
三角形は氷を表し、小豆には邪気払いの意味がある水無月。

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、その水無月です。
室町時代には幕府や宮中では、旧暦の6月1日に年中行事として『氷室の節会(ひむろのせちえ)』が行われていました。
氷室とは、冬に製造した氷を夏まで貯蔵させておく部屋のことです。。
京都では、現在の北区西賀茂地区に氷室があり、そこから都まで運び出して氷室の節会を行っていました。
『氷室に保存した氷をこの日に食べると夏負けしない』といわれています。
その氷室の節会にちなんだお菓子が水無月です。
よく見かける水無月は、外郎生地ですが、こちらは本葛製です。
京菓子らしい品の良さを感じる和菓子です。
見た目ににも涼やかで、口あたりもいい、こちらの和菓子で暑気払いをしてみてはいかがでしょうか。
菓銘水無月
店名紫野源水
住所京都市北区小山西大野町78-1
電話(075)451-8857
2019
629

葛焼

この時期、様々なところで夏の京都を感じることができます。
板場から「シャリ、シャリ」と小気味よい音が聞こえてきます。
鱧の皮を一枚残して骨を切る『鱧の骨切り』の音です。
この音を耳にすると、また今年も京都に暑い夏が来たことを実感します。
そして、和菓子では・・・

本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、京都の夏を感じるものです。
古くから京都では、夏の茶菓子として好まれてきたのが『葛焼』。
吉野葛に小豆あんを練り込み、枠に流して蒸しあげて米粉をつけて、ほどよく焼きます。
さっぱりした味と口あたりの良さが特徴です。
今年もその季節がやって来ました。
菓銘葛焼
店名末富
住所京都市下京区松原通室町東入ル
電話(075)351-0808
2019
630

額あじさい

今年の半分が過ぎようとしている本日は、『夏越の祓(なごしのはらえ)』が各神社で行われます。
半年の罪のケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願します。
茅の輪くぐりを行って残り半年を過ごしてみてはいかがでしょうか。

紫陽花とともに過ごした1ヶ月が終わろうとしています。
本日ご紹介させていただく京都の和菓子は、過ぎゆく季節を惜しんで紫陽花にちなんだものです。
花びらのように見える4枚のガク。
そこから、『四葩(よひら)』とも呼ばれる紫陽花。
その様子を表現した、こなし製の和菓子です。
菓銘額あじさい
店名鍵長
住所京都市下京区鍵屋町331
電話(075)351-3182
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