本日のお菓子
2019
91

萩の露

葉月から長月となりました。
京都の秋を彩る花たちが少しずつ花開く頃です。
今年は、どのような風景に巡り合えることでしょうか。

本日は、秋の花にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
萩は言わずと知れた秋の代表的な花です。
鹿が鳴き、恋する時期に花咲くことから鹿鳴草(しかなきぐさ)とも呼ばれます。
葛を露に見立てた和菓子です。
菓銘萩の露
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2019
92

水面の月

新月より満月へと日に日に大きくなる月。
今年の中秋の名月は9月13日。
そして、翌日が満月となります。
安定しないお天気が続いていますが、晴れてくれるといいですね。

本日は、月にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
平安時代の貴族たちのお月見は、夜空を見上げて月を見ることはせずに水面に映して揺れる月を愛でながら歌を詠み、宴を催したそうです。
水面に映る十五夜を表現した錦玉製の和菓子です。
菓銘水面の月
店名笹屋春信
住所京都市西京区桂乾町66-1
電話(075)391-4607
2019
93

秋草

先日まで賑やかに鳴いていた蝉が生涯を終えて、茂みの中から秋の虫たちが心地よい音色を聞かせてくれています。
本日は、虫たちが暮らす秋草にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
粒あんを包んだよもぎ羽二重製の和菓子です。
菓銘秋草
店名塩芳軒
住所京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
電話(075)441-0803
2019
94

着せ綿

9月9日には、今年最後の節句『重陽の節句』が京都の様々な寺社で行われます。
菊の花が邪気を払い、長寿に効くとされ、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲み不老長寿を願います。
8日の夜には菊に綿をかぶせ、9日に露で湿ったその綿で体を拭い長寿を祈る『菊の着綿(きくのきせわた)』という習わし。

本日は、菊の着綿にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
これからの時期、様々な和菓子屋で見かける菊の着綿にちなんだ和菓子。
そのほとんどが、こなし製ですが、こちらは珍しい葛製。
まだ暑さが残るこの時期に食べやすいようにということでこのような意匠になっています。
菓銘着せ綿
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2019
95

栗まろ

長く白い穂の花が初夏に咲き、実りの秋には毬(いが)に包まれた実へと姿を変える『栗』。
待ちに待った栗の季節がやってきました。

本日は、栗を使った京都の和菓子をご紹介させていただきます。
蜜づけした栗の実がまるごとこしあんと薯蕷生地で包まれています。
栗の焼印が愛くるしい和菓子です。
菓銘栗まろ
店名鶴屋吉信
住所京都市上京区今出川通堀川西入
電話(075)441-0105
2019
96

初雁

『初雁の はつかに声を 聞きしより 中空にのみ 物を思ふかな』(古今和歌集)

秋の到来を告げる渡り鳥の雁。

本日は、雁にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
和菓子の世界では、秋の代表的な菓銘として『初雁』があります。
そのお菓子の意匠は様々。
こちらのお菓子は、薯蕷饅頭に雁が飛んでいる様子を表現しています。
菓銘初雁
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2019
97

本日は、菊の節句にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
古来より親しまれてきた子孫繁栄を象徴する吉祥文様の『鹿の子』。
子鹿の背中の模様のまだら模様に似ていることから、餡玉に小豆や栗をつけた意匠のお菓子のことを『鹿の子』といいます。
とても貴重な備中白小豆を使用して菊を模っています。
備中白小豆の独特の風味を愉しむことができるお菓子です。
菓銘
店名塩芳軒
住所京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
電話(075)441-0803
2019
98

茜の空

本日より二十四節気では白露となり、ようやく秋めいてくる頃です。
『秋の日は釣瓶落とし』ということわざがあるように、刻々と様子を変えてゆく夕刻の西の空。
あかね空となった風景は心を癒してくれます。

本日は、秋の夕焼けを表現した京都の和菓子をご紹介させていただきます。
秋の深まりを感じる茜空を背景に飛び交う赤とんぼ。
浮島と羊羹で作られている和菓子です。
菓銘茜の空
店名本家玉壽軒
住所京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
電話(075)441-0319
2019
99

重陽

本日9月9日は、今年最後の節句『重陽の節句』が京都の様々な寺社で行われます。
本日は、節句にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
別名を菊の節句と呼ばれる重陽の節句。
菊の花が邪気を払い、長寿に効くとされています。
その菊を栗あんで模った和菓子です。
菓銘重陽
店名京都鶴屋 鶴壽庵
住所京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話(075)841-0751
2019
910

あかね雁

雁が遥々、北の国より日本へ渡ってくる時期が近づいてきました。
雁にちなんだお菓子は秋の代表的なものの一つです。

本日は、その雁にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
あかね空を背景に飛ぶ雁の様子を表現した焼き皮製の和菓子です。
菓銘あかね雁
店名鶴屋吉信
住所京都市上京区今出川通堀川西入
電話(075)441-0105
2019
911

菊供養

重陽の節句(菊の節句)が終わりましたが、実際には菊の見頃はこれからです。
旧暦の9月9日は、新暦の10月中旬頃にあたり、菊が美しく咲く頃です。

本日は、京都ではとても珍しい菊にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
東京にある雷門で有名な浅草寺では、10月18日に菊供養会が執り行われます。
参拝者が持参した献菊(黄色い小菊)とすでに本堂に献花されている下供菊(げくうぎく)を交換して持ち帰ります。
この下供菊を陰干しして枕の中に入れると、頭痛が去り、災厄を除くという信仰があります。
その菊供養会を題材にして作られた葛製の和菓子です。
菓銘菊供養
店名甘楽花子
住所京都市左京区聖護院山王町16-21
電話(075)741-8817
2019
912

月に遊ぶ

秋の夜空に浮かぶ月が、日に日に真ん丸に近づいてきています。
本日は、月にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
月が真ん丸に近づいてくると、餅つきをしているウサギの様子が浮かんできます。
その様子は、まるで月で遊んでいるかのようです。
菓銘月に遊ぶ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
913

名月

今宵は十五夜、中秋の名月です。
お天気が気になるところです。
みなさんがお住まいの地域から見えるといいですね。

本日は、中秋の名月にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
雲がまったく無い夜空に浮かぶ十五夜よりも、雲の合間から見え隠れする十五夜は風情がありいいものです。
その様子を表現した、きんとん製の和菓子です。
菓銘名月
店名游月
住所京都市左京区山端壱町田町8-31
電話(075)711-1110
2019
914

小芋

昨夜は中秋の名月でしたが、仲秋の名月は、別名を『芋名月』と呼び、京都ではこの時期に収穫された里芋をお供えします。
本日は、芋名月にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
小芋を模った、こなし製の和菓子です。
小芋の表面の模様を肉桂(にっき)で表現しています。
口に広がる肉桂の香りが癒しを与えてくれます。
菓銘小芋
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2019
915

栗の子

本日は秋の味覚を感じる京都の和菓子をご紹介させていただきます。
蒸した生栗を丁寧に裏漉ししたものと砂糖のみで作られている和菓子です。
言うまでもなく、栗そのものの風味が口いっぱいに広がります。
栗好きにとっては、たまらない和菓子です。
菓銘栗の子
店名鍵甚良房
住所京都市東山区大和大路通四条下ル小松町140
電話(075)561-4180
2019
916

きちこう

本日は、和歌から銘を付けた京都の和菓子をご紹介させていただきます。
【秋ちかう 野はなりにけり白露の おける草葉も色かはりゆく(紀友則) 】
『秋ちかう 野はなりにけり』に『きちか(こ)うの花』を詠みこんでいる和歌です。
桔梗を古名では『きちか(こ)う』と表現します。
外郎製の和菓子です。
菓銘きちこう
店名游月
住所京都市左京区山端壱町田町8-31
電話(075)711-1110
2019
917

こぼれ萩

出町柳駅近くの『常林寺』の萩の花が咲き進んできています。
心地よい秋風に吹かれて、紅白の萩の花たちが気持ちよさそうに揺れています。
こぼれんばかりに咲く萩の花。

本日は、萩をモチーフにした京都の和菓子をご紹介させていただきます。
雪平で包餡したものに氷餅をまぶした和菓子です。
いら粉を萩の花に見立てています。
菓銘こぼれ萩
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2019
918

桔梗咲く丘

本日は、秋の七草の一つである桔梗にちなんだ京都の和菓子をご紹介させていただきます。
この時期は、様々な和菓子屋で桔梗にちなんだ数多くの和菓子を店頭で見かけることができます。
本日の和菓子は、外郎(ういろう)生地でゆず餡を包んでいます。
晩春に見かける蝶々、そして晩秋に見かける色づいた銀杏(イチョウ)を表現する際にも同じような手法があります。
外郎の色目を変えて、その和菓子に銘を添えることによっていかようにも表現できるところが和菓子の面白さだと思います。
菓銘桔梗咲く丘
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2019
919

菊日和

9月の異名の中には、菊にちなんだ『菊月(きくづき)』や『菊開月(きくさきづき)』があります。
本日は、菊をモチーフにした京都の和菓子をご紹介させていただきます。
秋空の下で咲いた菊を模った、こなし製のお菓子です。
菓銘菊日和
店名亀屋良長
住所京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話(075)221-2005
2019
920

栗上用

本日は、みなさんが大好きな素材を使った京都の和菓子をご紹介させていただきます。
蜜漬けした栗を薯蕷饅頭の中に入れた心温まる和菓子です。
一つ、二つとついつい手が出てしまいます。
菓銘栗上用
店名鍵甚良房
住所京都市東山区大和大路通四条下ル小松町140
電話(075)561-4180
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