本日のお菓子
2020
210

鶯宿梅

本日は、古(いにしえ)に想いを馳せて召し上がっていただきた、京都の和菓子をご紹介させていただきます。
拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)、大鏡(おおかがみ)によれば、平安中期に村上天皇は、御所清涼殿の梅が枯れたのを知り、紀貫之の娘の庭にある美しい紅梅を献上するように命じました。
この梅を大切に育ててきた娘はとても悲しみ、この歌を書いた短冊を紅梅の枝に附けて献上しました。
『勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問はば いかが答えむ (紀内侍)』
(恐れ多くも天皇のご命令ですので、私はこの梅を献上致します。
しかしながら、この梅を住まいとする鶯がまた今年も飛んできて「私の宿はどこですか?」
と訪ねられたら、私はどう答えればよいでしょう。」)
その歌に感銘した天皇は、その紅梅を『鶯宿梅』と名づけて娘に返したそうです。
そのような、平安時代の故事に由来する菓銘がついた、きんとん製の和菓子です。
菓銘鶯宿梅
店名船屋秋月
住所京都市右京区宇多野福王子町13-3
電話(075)463-2624

きょうの和菓子の玉手箱きょうの和菓子の玉手箱

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