本日のお菓子
2020
101

水面の月

今年は10月1日が十五夜(中秋の名月)。
そして、10月29日が十三夜。
十五夜と十三夜のいずれかだけのお月見は『片月見』といい縁起が悪いとされています。
きれいな月を愛でることができるこの時期、虫の音をBGMにお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
平安時代の貴族たちのお月見は、現代とは違い夜空を見上げて月を直接見ることはしなかったそうです。
水面に映して揺れる月を愛でながら歌を詠んだそうです。
水面に映る月のさまを黒糖の錦玉と白あんで表現したお菓子です。
菓銘水面の月
店名笹屋春信
住所京都市西京区桂乾町66-1
電話(075)391-4607
2020
102

豊穣

神無月の京都では、五穀豊穣を喜び、感謝する祭りが様々な神社で執り行われます。
その代表的なお祭りが北野天満宮の『ずいき祭』です。
今年は残念ながら例年とは違う様式で執り行われています。
この時期、和菓子屋では五穀豊穣にちなんだ意匠のお菓子が店頭に並びます。
和菓子の原材料として必要な五穀『米・豆・麦・粟(あわ)・黍(きび)』。
この五穀がなければ、様々な和菓子を楽しむことができません。
『五穀豊穣』にちなんだ意匠のお菓子を作る際、和菓子職人さんたちはどのような気持ちをもっていることでしょう。
2016年に出会ったこちらの和菓子。
黄金色に輝き稲穂が垂れた実りの秋が目に浮かぶ外郎製のお菓子です。
菓銘豊穣
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
103

梢の秋

紅葉(もみじ)よりもひと足早く色づきはじめたハナミズキ。
季節の移ろいを色濃く感じられるこれからの時期、紅葉(もみじ)の色づきとはまた違う素晴らしい光景に出会える時です。
2016年に出会ったこちらの和菓子。
旧暦9月の異称の一つである『梢の秋』が菓銘になっています。
見ているだけ、うっとりとしてしまう美しい色合い。
これから始まる、盛秋の様々な木々の競演に期待で胸が膨らみます。
菓銘梢の秋
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
104

深山路

秋の味覚といえばやはり栗。
待ちに待った栗の季節。
高級栗の代名詞である丹波栗をふんだんに使用している栗きんとんです。
和栗ならではの豊かな風味が口の中で広がる、とても贅沢なお菓子です。
菓銘深山路
店名笹屋春信
住所京都市西京区桂乾町66-1
電話(075)391-4607
2020
105

うさぎ

雪が降り始める12月に雪うさぎとしてウサギを模ったお菓子を様々な和菓子屋の店頭で見かけます。
そして、秋のお月見シーズンのこの頃にも・・・
店頭に並べられている愛くるしい姿のお菓子。
ついつい買い求めてしまいます。
菓銘うさぎ
店名田井弥本舗
住所京都市右京区太秦堀ヶ内町28
電話(075)861-0465
2020
106

秋桜

秋晴れの空の下、優しい風に揺れているコスモスの様子を目にするようになってきました。
2015年に出会った、こちらの和菓子。
日本の秋に欠かせないコスモスを模っています。
菓銘秋桜
店名萬為
住所京都市右京区太秦辻ヶ本町4
電話(075)861-0513
2020
107

秋風

頬を撫でるやわらかな秋風が心地よく感じられる日々。
落葉広葉樹の葉の色合いが日毎に少しずつ変わっていく様を目にして秋の深まりを感じます。
2013年に初めて出会ったこちらの和菓子。
京都ではあまり見かけることがない『小田巻』と呼ばれているきんとん製のお菓子です。
京都の秋を色合いでのみで表現しています。
菓銘秋風
店名聚洸
住所京都市上京区大宮寺之内上ル
電話(075)431-2800
2020
108

透路

本日より二十四節気では『寒露』。
秋もいよいよ本番。
夜が長くなり、露が冷たくなる頃です。
2017年に出会ったこちらの和菓子は、寒露をテーマに作られたものです。
この時期夜空を見上げると美しい月がを見ることができます。
美しい月の光に道が照らされている様子を外郎で表現したお菓子です。
菓銘の透路とは、道が通じるという意味をもつ言葉。
丸く小さな意匠の中に情景が広がればという思いで名付けられています。
菓銘透路
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
109

花すすき

京都市街地を散策していると芒(すすき)をいたるところで見かけます。
秋の七草でもある芒は、『尾花』や『花芒』とも呼ばれます。
芒の特徴である花穂(かすい)から、そのように呼ばれるようになりました。
2018年に出会ったこちらの和菓子。
線描画風に表現された芒の焼印が入れられたよもぎ羽二重製のお菓子です。
菓銘花すすき
店名塩芳軒
住所京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
電話(075)441-0803
2020
1010

もみじ狩り

今年も店頭で見かける時期となりました。
京都の秋と言えば、こちらの和菓子という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2014年に初めて出会ったこちらの和菓子。
秋の味覚である栗をふんだんに使用した栗餡に、色とりどりの羊羹製の紅葉で包むように仕上げています。
まさに『もみじ狩り』という菓銘そのもののお菓子です。
一足早く、お菓子でもみじ狩りはいかがでしょうか。
菓銘もみじ狩り
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2020
1011

菊襲

和菓子に興味をもつようになり、日本の美というものをとても意識するようになりました。
2017年に出会ったこちらの和菓子からは、その日本の美を感じ取ることができます。
古来より馴染み深い菊をモチーフしたお菓子。
桜と並び、日本の国花として親しまれてた『菊』。
菊は吉祥文様として好まれ、様々なところに用いられています。
特に日本の伝統的な衣装である『きもの』の柄としてよく見かけます。
その着物をイメージして作られた、こなしと外郎の裏打ちで菊の気品をそのまま感じるように仕上げられた素敵なお菓子です。
菓銘菊襲
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
1012

柿の実

秋の味覚の一つである柿。
柿は奈良時代より食用として栽培されてきました。
古来より親しまれてきた柿が、これから秋の深まりとともに熟して私たちの食卓に並ぶことでしょう。
2017年に初めて出会った、こちらの和菓子。
可愛らしく柿の実を模った外郎製のお菓子です。
菓銘柿の実
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
1013

千代見草

本日から七十二候では菊始開(きくのはなひらく)です。
文字通り、菊の花が咲く時期です。
2017に出会ったこちらの和菓子。
七十二候・菊始開をイメージして作っていただいたものです。
菓銘の千代見草とは菊の異称。
菊には、白、黄色だけではなく、ピンクやオレンジ、紫など様々な花の色があります。
練りきり(山芋餡)のきんとんで色彩の美しさにこだわって作られています。
そこに菊の花びら(食用菊)をあしらって、より美しく、可愛らしい印象に仕上げたお菓子です。
菓銘千代見草
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
1014

豊の秋

たわわに実った黄金色の稲穂をスズメから守るために鳴子が仕掛けられた田んぼの風景は秋らしい光景です。
2016年に出会ったこちらの和菓子は、その鳴子を模った薯蕷製のお菓子です。
特別に作っていただき、私が菓銘をつけました。
『豊の秋(とよのあき)』とは、秋の季語で稲がよく実ったことを意味します。
菓銘豊の秋
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
1015

2015年に初めて出会った、こなし製の和菓子。
伝統的な襲色目のような色合いのお菓子はからは、日本の美意識の高さを改めて感じることができます。
そこに型押しされた『十六一重表菊』と呼ばれる菊花紋章。
いつまでも手のひらで愛でていたいと思ってしまうお菓子です。
菓銘
店名緑菴
住所京都市左京区浄土寺下南田町126-6
電話(075)751-7126
2020
1016

光琳菊

尾形光琳によって創り出された菊の文様『光琳菊』。
その文様をテーマにしたお菓子がこの時期になると和菓子屋の店頭に並びます。
2016年に初めて出会ったこちらの和菓子。
よく見かける光琳菊のお菓子は、多くが薯蕷饅頭。
こちらのお菓子は、あまり見かけることがない外郎製の光琳菊です。
菓銘光琳菊
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2020
1017

秋景色

秋らしい色合いのお菓子たちが京都の街を彩ります。
2014年に初めて出会ったこちらの和菓子もその一つ。
浮島と栗羊羹の組み合わせは、この時期ならではです。
秋の風味が口の中いっぱいに広がるお菓子です。
菓銘秋景色
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2020
1018

まさり草

2016年に初めて出会ったこちらの和菓子。
この時期よく見かける、秋の代表的な意匠の一つです。
『まさり草』とは、菊の古称です。
寛平年間(889年~898年)朝廷で行われた菊合わせの歌で
『すべらぎの万代(よろずよ)までに まさりぐさ たまひし種を植ゑし菊なり』
と詠まれたところからそのように呼ばれるようになりました。
菓銘まさり草
店名伏見駿河屋
住所京都市伏見区下油掛街174番地
電話(075)611-0020
2020
1019

いちょう餅

銀杏並木を歩くと、足もとに数多くの銀杏(ぎんなん)が落ちています。
その様子にまた一つ秋の深まりを感じます。
この時期、召し上がっていただきたいお菓子が『いちょう餅』。
こちらのお店のいちょう餅は、とても個性的。
粒あんを道明寺で包み、銀杏(ぎんなん)をのせて氷餅をまぶしたお菓子です。
塩気のきいた銀杏が絶妙です。
菓銘いちょう餅
店名山もと
住所京都市左京区北白川東蔦町24-4
電話(075)707-8080
2020
1020

山柿

2014年に初めて出会ったこちらの和菓子。
夕焼け色をした甘く美しい柿をねりきりで模っています。
包まれている柿餡が、さらに秋を感じさせてくれます。
菓銘山柿
店名亀屋良長
住所京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話(075)221-2005
2020
1021

収穫祭

イチョウの葉が日に日に色づき秋の深まりを感じるようになってきました。
京都の街を歩いていると鮮やかなハロウィンのディスプレイが目に飛び込んでくる時期。
今年は例年のように派手なハロウィンとはならないかもしれません。
2015年に出会ったこちらの和菓子。
ハロウィンにちなんだカボチャを模ったお菓子です。
菓銘収穫祭
店名亀屋重久
住所京都市右京区谷口梅津間町
電話(075)461-7365
2020
1022

本来であれば、時代祭行列巡行が執り行われるはずだった本日。
来年は、爽やかな秋晴れの下、開催されることを願うばかりです。
2018年に出会ったこちらの和菓子。
時代祭にちなんで、華やかで美しい着物の袖を表現した外郎製のお菓子です。
菓銘
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
1023

ハロウィン

2017年に出会ったこちらの和菓子。
わずか数年前までは、限られたお店でしか見かけることがなかったハロウィンにちなんだお菓子。
ハロウィンにちなんだお菓子と言えば、代表的なのがカボチャを模ったものです。
そのお菓子とともに、見かけることが増えてきた『おばけ』を模ったお菓子。
一昔前までは、『おばけ』を題材にすることなんて京菓子では考えることができませんでした。
新しい時代の流れを感じずにはいられません。
ひょっこりと愛くるしいお化けの意匠。
こんなお化けだったら、すぐにお友達になれそうですね。
菓銘ハロウィン
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2020
1024

華頂の秋

東山三十六峰のひとつに数えられる華頂山。
その山裾に建立されているのが知恩院。
春には多くのソメイヨシノが境内を彩ります。
これからの時期は、桜などの落葉広葉樹が色づき晩秋が訪れたことを知らせてくれます。
色づいた落葉広葉樹の葉を外郎で表現したお菓子です。
菓銘華頂の秋
店名山もと
住所京都市左京区北白川東蔦町24-4
電話(075)707-8080
2020
1025

柿の秋

秋空の下、柿の実がたわわに実る光景を見かけ時期です。
嵯峨野にある落柿舎に植えられている柿の木もその一つです。
その柿の実を突く小鳥たち。
秋ならではの風情ある風景です。
2017年に出会ったこちらの和菓子。
柿あんを包んだ外郎製のお菓子です。
菓銘柿の秋
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2020
1026

紅葉衣

2016年に出会ったこちらの和菓子。
モミジの葉が色づき始めた情景を映した、こし餡を焼き皮で包んだお菓子です。
菓銘紅葉衣
店名鶴屋吉信
住所京都市上京区今出川通堀川西入
電話(075)441-0105
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