本日のお菓子
2020
121

垣根

今年も早いものでもう師走となりました。
日課としている早朝散歩。
嵐山界隈では、生垣の山茶花が花を咲かせている光景を目にするようになってきました。
葉の美しさから生垣に多く使われる山茶花。
2017年に初めて出会った、外郎で山茶花を模ったこちらの和菓子。
凛とした冷たい空気の中で咲く山茶花が心を温めてくれます。
菓銘垣根
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2020
122

かぶら

冬の京野菜として有名な『聖護院かぶ』。
千枚漬けや菊花蕪がおせち料理の一つとして用いられます。
和菓子の世界では、『かぶ』をモチーフにした和菓子が師走の代表的な意匠の一つとして挙げられます。
多くの和菓子屋の店頭に並ぶ聖護院かぶを模った上用饅頭。
それぞれのお店によって味はもちろんのこと、雰囲気が異なるところが楽しみの一つです。
菓銘かぶら
店名芳治軒
住所京都市山科区椥辻中在家町9-1
電話(075)594-5523
2020
123

北山

2016年に初めて出会った、こちらの和菓子。
京都府の木である『北山杉』。
空に向かって真っすぐに伸び並ぶ風景は京都を代表する景観の一つです。
その北山杉が雪化粧をした情景を表現しています。
凛とした冷気の中に木の温もりを感じ、自然と心が温まります。
菓銘北山
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
124

冬木立

また一つ季節が進んだと感じる寒さの京都市内です。
2014年に初めて出会った、こちらの和菓子。
この時期、お菓子の世界では主に茶色や白色を使用した冬の寒さをイメージした意匠を多く目にするようになります。
こちらのお菓子もその一つ。
茶色と白色で冬の情景を表現した小田巻きんとん製です。
菓銘冬木立
店名聚洸
住所京都市上京区大宮寺之内上ル
電話(075)431-2800
2020
125

顔見世

南座では、本日より吉例顔見世興行がはじまります。
2018年に出会ったこちらの和菓子。
歌舞伎役者の着物の袖をこしあんと白あんのこなしで表現。
そこに三升紋を型押しした和菓子です。
三升紋とは、市川團十郎をはじめとする成田屋の家紋。
『【ますます繁盛(升升半升=ますますはんじょう)】をさらに上回って芝居小屋が大入りとなりますように。』といった願いが三升紋には込められています。
菓銘顔見世
店名鍵甚良房
住所京都市東山区大和大路通四条下ル小松町140
電話(075)561-4180
2020
126

冬のおとずれ

2018年に初めて出会った、こちらの和菓子。
冬をイメージした色合いを取り入れた浮島製のお菓子です。
冬木立に雪の情景が目に浮かんできます。
菓銘冬のおとずれ
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
127

雪化粧

12月7日は二十四節気では『大雪』。
平野部でも雪が舞い降りる頃です。
『雪月花』という言葉があるように、日本人は月、花と共に雪をこよなく愛してきました。
餡を外郎で包み、雪華(せっか)文様の焼印をあしらった後に氷餅をまぶしたお菓子です。
いよいよ、本格的な冬の到来ですね。
菓銘雪化粧
店名芳治軒
住所京都市山科区椥辻中在家町9-1
電話(075)594-5523
2020
128

雪餅

二十四節気『大雪』になると京都の和菓子屋では、様々な雪にちなんだお菓子を見かけるようになります。
その中で代表的なものが『雪餅』です。
はじめて菓銘を目にした方は、『雪餅』から餅菓子をイメージされるのではないでしょうか。
実際には餅粉を使ったお菓子ではなく、大和芋を原料にした、きんとん製です。
大和芋が旬となる、この冬の時期のみに作られます。
雪に見立てた繊細な意匠は、今にも溶けてしまいそうに感じます。
純白のきんとんの中には、黄身餡が入っており、まろやかな甘みと口当たりに仕上げられています。
菓銘雪餅
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
129

冬ごもり

人、動物、植物などすべてが、厳しい寒さの冬をじっと耐えながら過ごす様子を表現した村雨製のお菓子です。
しっとりとした村雨。
その中には、京菓子では珍しく粒餡が入っています。
この時期に口にする粒餡からは、温もりを感じ、冷えた心が和みます。
お抹茶はもちろんのこと、こたつを囲んで温かい緑茶と一緒に召し上がり、ほっこりとしていただきたいお菓子です。
菓銘冬ごもり
店名緑菴
住所京都市左京区浄土寺下南田町126-6
電話(075)751-7126
2020
1210

風花

2017年に出会った、こちらの和菓子。
雪華(せっか)文様と呼ばれる、雪の結晶から生まれた文様の焼印が入れられたお菓子です。
晴天に舞い散る雪を『風花(かざはな)』と表現しますが、その様子をばかしの色で表現しています。
雪の意匠でありながら、和菓子らしく、温もりを感じるお菓子です。
菓銘風花
店名游月
住所京都市左京区山端壱町田町8-31
電話(075)711-1110
2020
1211

初霜

先日、初霜が観測された京都市内。
平年より19日も遅い観測だったそうです。
2016年に初めて出会った、こちらの和菓子。
氷餅を霜に見立てたお菓子です。
凛とした情景が目に浮かんできそうです。
菓銘初霜
店名京都鶴屋 鶴壽庵
住所京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話(075)841-0751
2020
1212

里の冬

12月中旬となり、茅葺き屋根がとても印象的な美山から雪の便りもそろそろ来る頃。
2016年に出会った、こちらの和菓子。
真っ白な外郎生地を雪に見立てて古民家の焼印を押したお菓子です。
静けさの中、雪の降り積る音だけが聞こえてきそうです。
菓銘里の冬
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
1213

事始め

2020年も残すところ半月ほどとなりました。
12月13日は『事始め』。
お正月を迎える準備を始める日です。
2015年に出会った、こちらの和菓子。
事始めに行う『松迎え』という習慣。
今では少なくなってきましたが、門松にする松やおせち料理や雑煮を炊くための薪を山に採りに行く習慣を『松迎え』といいます。
その松と薪の色をきんとんで表現して、赤は『難を転じて福となす』と云われ、縁起が良いとされている南天の実を表現しています。
菓銘事始め
店名聚洸
住所京都市上京区大宮寺之内上ル
電話(075)431-2800
2020
1214

おもい

師走になると必ず耳にする『忠臣蔵』。
本日12月14日は、赤穂浪士47人が吉良邸に討ち入りを行い、主君の仇討ちを成し遂げました。
大石内蔵助のゆかりの地である山科では、例年12月14日に討ち入り装束に身を固めた義士隊の行列『山科義士祭』が行われます。
今年は、残念ながら中止となりました。
陣太鼓をモチーフにした練り切り製のお菓子です。
菓銘おもい
店名芳治軒
住所京都市山科区椥辻中在家町9-1
電話(075)594-5523
2020
1215

祇園坊

この時期になると、干し柿を模ったお菓子を和菓子屋の店頭でよく見かけるようになります。
2016年に出会った、こちらの和菓子。
『祇園坊』とは、干し柿に適した柿の品種の名前です。
その干し柿を模った餅製のお菓子です。
菓銘祇園坊
店名二條駿河屋
住所京都市中京区二条通新町東入ル大恩寺町241-1
電話(075)231-4633
2020
1216

焚き火

一段と厳しい寒さになってきた京都市内です。
焚き火で暖を取るという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2017年に初めて出会った、こちらの和菓子。
こしあんを黄身しぐれで包んだお菓子です。
温もりを感じながら、ほっと一息。
和菓子があって良かったと思える瞬間です。
菓銘焚き火
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2020
1217

初雪

秋の京都市内を彩った落葉広葉樹たち。
木枯らしが秋から冬へと誘います。
散り紅葉となった風景に季節の移ろいを感じ、迫る厳しい冬に気が引き締まります。
散り紅葉に降り積もる雪の情景を表現したきんとん製のお菓子です。
菓銘初雪
店名芳治軒
住所京都市山科区椥辻中在家町9-1
電話(075)594-5523
2020
1218

子供の夢

街に華やかに輝くイルミネーション。
楽しそうに行き交う人々。
年末らしい光景が目の前に広がります。
来週はクリスマス。
今年は例年のようなクリスマスとはなりそうにありません。
一日でも早く平穏な日々が訪れることを願うばかりです。
2017年に出会った、こちらの和菓子。
サンタの帽子をかぶった愛らしい雪だるまを模った、薯蕷饅頭製のお菓子です。
(都合により、しばらくの間、上生菓子の販売はしておりません。)
菓銘子供の夢
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
1219

冬ごもり

身が引き締まるような寒い冬がいよいよやってきました。
自然の中で暮らす一部の動物たちは、そろそろ冬眠に入る頃ではないでしょうか。
近年では、暖冬の影響でクマが冬眠をしなくなったそうですが、今冬はどうなのでしょう。
2013年に初めて出会った、こちらの和菓子。
これから迎える寒い冬を表現したお菓子です。
この時期、京都の和菓子屋では『冬ごもり』と名づけられたお菓子を見かけることができます。
山深い地で降り積もった雪と冬木立の中、冬眠をしている動物たち。
その情景を表現した薯蕷製のお菓子です。
菓銘冬ごもり
店名京都鶴屋 鶴壽庵
住所京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話(075)841-0751
2020
1220

猩々木

街に鮮やかな赤色の葉を付けたポインセチアを数多く見かけるようになってきました。
17世紀にメキシコでクリスマスの花として使うようになったのが始まりと言われています。
そのポインセチアが日本に持ち込まれたのが明治時代。
能の演目にも登場する架空の動物、大酒飲みの赤い顔が特徴の『猩々』。
その架空の動物の色から『猩猩緋(しょうじょうひ)』という和色が生まれました。
また、ポインセチアの和名を『猩々木』と呼ぶようになりました。
2017年に出会った、こちらの和菓子。
その猩々木をモチーフにした外郎製のお菓子です。
菓銘猩々木
店名游月
住所京都市左京区山端壱町田町8-31
電話(075)711-1110
2020
1221

冬至

事始が過ぎて、どことなく年末に向けて気ぜわしくなってきました。
本日12月21日は、二十四節気では『冬至』。
この時期、ゆず湯に入れば風邪をひかないとされています。
自宅のお風呂に柚子を浮かべて入浴される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
浴室に広がる柚子の香り。
幼少の頃は、あの匂いが嫌いで入浴するのを嫌がり逃げ回ってた思い出が甦ります。
そんな苦い思い出も今ではとても懐かしく。
その柚子の香りが今では、心地よく感じるようになり、ゆず湯は幸せのひと時です。
2015年に初めて出会った、冬至にちなんだこちらの和菓子。
この時期、柚子を模ったお菓子が和菓子屋に並びます。
白ねき餡をお餅に卵白と白あんをあわせた雪平(せっぺい)で包み、氷餅をまぶしたお菓子です。
菓銘冬至
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2020
1222

ホワイトクリスマス

近年では、この時期になると多くの和菓子屋でクリスマスにちなんだ和菓子を見かけるようになってきました。
京都では、数年前まではクリスマスにちなんだ和菓子について批判的な意見が多くありました。
その雰囲気を一気に変えたのがSNSなのかもしれません。
2015年に初めて出会った、リースを模った薯蕷製のお菓子。
リースの形状が『輪』になっている理由は『はじめも終わりもなく、永遠に続く神の愛』、という意味からだそうです。
そして、クリスマスのリースが緑色であるのは、常緑樹の緑『農作物の繁栄』を願い、柊の実の赤は『キリストが流した赤い涙』を意味します。
また、柊の尖った葉やリボンやベルなどは『魔除け』という意味があります。
菓銘ホワイトクリスマス
店名二條若狭屋
住所京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
電話(075)231-0616
2020
1223

雪ダルマ

2015年に出会った、こちらの和菓子。
雪ダルマを模った薯蕷製のお菓子です。
首をかしげているように見える愛らしい雰囲気に心が和みます。
菓銘雪ダルマ
店名俵屋吉富
住所京都市上京区烏丸通上立売上ル
電話(075)432-3101
2020
1224

クリスマスイヴ

今年はクリスマスイルミネーションが中止や縮小となり、いつもと違うクリスマスとなりそうです。
本日はクリスマスイヴ。
2017年に出会った、こちらの和菓子。
『小さな幸せを感じて、笑顔で過ごす』
そんなクリスマスを過ごせそうなお菓子です。
(都合により、しばらくの間、上生菓子の販売はしておりません。)
菓銘クリスマスイヴ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
1225

静けき夜

本日はクリスマス。
2018年に初めて出会った、こちらの和菓子。
薯蕷饅頭に、クリスマスにちなんだリースをあしらった意匠のお菓子です。
白を基調としたこちらのお菓子を愛でていると、雪が静かに降り積もるホワイトクリスマスの情景が目に浮かびます。
菓銘静けき夜
店名亀屋良長
住所京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話(075)221-2005
2020
1226

京の冬

クリスマスが終わり、今年も残すところあとわずかとなりました。
これからおせち料理の準備に追われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年はデパートのおせち料理の売れ行きが好調だそうです。
2016年に初めて出会った、こちらの和菓子。
京都の冬の味覚を代表する千枚漬け。
おせち料理の一つとして盛り付けられているのをよく見かけます。
漬け物職人さん達が聖護院かぶらを小気味よい音を響かせながら薄く削っていく様子は冬ならではです。
そのカブラを薯蕷饅頭とこなしで模ったお菓子です。
『京の冬』と名付けられたお菓子からは、様々な京都の冬の情景が目に浮かんできます。
菓銘京の冬
店名笹屋春信
住所京都市西京区桂乾町66-1
電話(075)391-4607
2020
1227

冬牡丹

2018年に出会った、こちらの和菓子。
凍てつく寒さの中、健気に咲いている牡丹を淡い色合いの外郎で模ったお菓子です。
私たちの心を素敵なお菓子で癒してくれる和菓子職人さん。
何とも言えない雰囲気につい見惚れてしまうお菓子です。
菓銘冬牡丹
店名京都鶴屋 鶴壽庵
住所京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話(075)841-0751
2020
1228

山茶花

2018年に出会った、こちらの和菓子。
この時期に見頃を迎える花といえば山茶花。
華やかな色がない自然界の冬の世界に彩りを添えてくれます。
江戸時代に園芸用として品種改良が盛んに行われて、白の他に紅色や絞りなどの花を咲かせる品種が広まりました。
鮮やかな色合いの山茶花(さざんか)を表現した、ねりきり製の和菓子です。
菓銘山茶花
店名本家玉壽軒
住所京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
電話(075)441-0319
2020
1229

暖らん

年末らしい寒い日々が続いている京都市内です。
予報では、これから一段と厳しい寒さになるみたいです。
寒くなると、つい炬燵(こたつ)と仲良くなってしまいます。
様々な暖房器具が世に出回っていますが、炬燵には暖かさと共に懐かしい温もりを感じます。
2018年に出会った、こちらの和菓子。
炬燵を模った外郎製のお菓子です。
菓銘暖らん
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2020
1230

雪華

これから雪の予報が出ている京都市内。
雪の結晶を文様化した図柄に『雪華文様』があります。
2017年に初めて出会った、こちらの和菓子。
雪華文様の焼印を上用饅頭にあしらい氷餅をまぶした意匠。
光の当たり具合によって、まるで雪が舞い降りたかのようにキラキラと輝き神秘的な雰囲気となるお菓子です。
菓銘雪華
店名亀屋良長
住所京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話(075)221-2005
2020
1231

えくぼ

2020年も残すところあとわずかになりました。
今年もありがとうございました。
4月からは新型コロナの影響で極力出かけることを控えて人と会うことを避けてきました。
そのため今まで京都の和菓子屋で日々、販売されている上生菓子を7年間にわたりご紹介をし続けてきましたが、4月からは過去に販売されていたお菓子をご紹介させていただくようなスタイルになりました。
いつになるかわかりませんが新型コロナが収束すれば、また昔のように日々、和菓子屋に通う暮らしができればと思っています。
2021年が素晴らしい年であることを願って『えくぼ』というお菓子をご紹介させていただきます。
微笑んだ際にできるえくぼを表現しているお菓子です。
赤い点は微笑む表情を映したものです。
来年は多くの笑顔で満ち溢れる日々でありますように!
(都合により、しばらくの間、上生菓子の販売はしておりません。)
菓銘えくぼ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
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