月刊京都連載 和菓子歳時記
2020
41

佐保

卯月となりましたが、京都市内の桜の見頃は早咲きの枝垂れ桜からソメイヨシノへと移ろうとしています。
今年のお花見は、浮かれ気分になることなく、人混みを避けて早朝に心静かに花を愛でています。
みなさんも健康管理に努めながら、桜を楽しんでください。
今回は、春をつかさどる神『佐保姫』にちなんだお菓子をご紹介させていただきます。
奈良時代に五行説では、春は東の方角にあたるとされ平城京の東に位置する佐保山を春の象徴としたそうです。
春の野山にかかる霞を古来の人々は佐保姫の織りなす薄い布だと考えていました。
なんともロマンチックな古来の人々ですね。
春の象徴である桜。
塩漬けした桜があしらわれたお菓子です。
見えぬ佐保姫の姿に想いを巡らしながらいただいてみてはいかがでしょうか。
菓銘佐保
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
48

春の小径

見頃となっていたソメイヨシノから花びらがひらひらと舞うようになり、木立となっていた木々は芽吹き、鮮やかな若葉色が目に飛び込むようになってきました。
世間では暗いニュースが続いていますが、植物たちはいつものように私たちに季節の移ろいを知らせてくれます。
植物たちが見せてくれる優しい表情はまるでそっと私たちに寄り添ってくれているかのよう。
身近な植物たちに癒される日々です。
今回は、身近な植物を題材にしたお菓子をご紹介させていただきます。
頭上の桜にばかりついつい気を取られてしまう時期ですが、足下にはタンポポをはじめとする可愛らしいお花たちが控えめに咲いています。
その情景を表現した、こなし製のお菓子です。
菓銘春の小径
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
415

桜餅

桜との別れが近づいてきました。
「今年は、寂しい思いをさせてごめんね。」
そんな想いが募ります。
桜の下で繰り広げられる人間模様。
それが平和を意味することだと改めて感じました。
来年の春は、桜の下に多くの人々が集っている光景を目にできることを祈っています。

この時代を生きるために京都の和菓子屋さんも今できることに挑戦しています。
常連さんがリスクを伴いながらバスや電車に乗ってお店にお越しになられることを懸念して、こちらのお店では4代目自らがバイクでの宅配をはじめました。
お届の条件は以下の通りです。

●お届けできる生菓子、お干菓子はその日によって異なる為、お電話でご説明

●東山区、中京区、下京区は生菓子3個以上でお届け無料

●山科区、上京区、左京区、右京区、伏見区、南区は7個以上でお届け無料
 (走行距離によってご相談させていただきます。)

●再配達は不可。当日キャンセルはキャンセル料100%となります。

その他につきましては、お電話でご相談ください。
(注:政府からの緊急事態宣言が京都府に発令された場合には、店舗を閉店する可能性があります。)

こういう時だからこそ、和菓子でほっこりとしたひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。


菓銘『桜餅』
鍵甚良房
京都市東山区大和大路通四条下ル小松町140
(075)561-4180
菓銘桜餅
店名鍵甚良房
住所京都市東山区大和大路通四条下ル小松町140
電話(075)561-4180
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