本日のお菓子
2020
61

みな月

2020年6月のはじまりです。
旧暦では、6月は『水無月』。
水が無い月と書きますが、『な』は所有格を表す後置詞で「水の月」を意味します。
6月になると和菓子屋の軒先に躍る『水無月』の文字。
白の外郎生地に小豆をのせた三角の形をした水無月は、本来は一年のちょうど折り返しにあたる6月30日にいただくものです。
今ではこの時期のお菓子として販売されていることが多く、気軽に口にすることができます。
みなさんも様々な水無月を楽しんでみてはいかがでしょうか。
菓銘みな月
店名萬為
住所京都市右京区太秦辻ヶ本町4
電話(075)861-0513
2020
62

清流

清流のせせらぎが心地よく感じられる時期です。
新緑から深緑へと移ろった山々に囲まれた京都市街地。
車を走らせてわずか数十分で清流と出会うことができるのが京都の魅力の一つです。
清流に見立てた錦玉羹製のお菓子です。
菓銘清流
店名伏見駿河屋
住所京都市伏見区下油掛街174番地
電話(075)611-0020
2020
63

手鞠花

京都市内を歩いていると紫陽花の花が色とりどりに咲いている様子を見かけるようになってきました。
紫陽花には、やはり青空よりも雨が似合います。
華やかな雰囲気の紫陽花。
その見た目から西洋の花のように思われがちですが、実は万葉集にも登場する日本古来の花です。
この時期になると多くの和菓子屋で紫陽花をモチーフにしたお菓子を見かけることができます。
こちらは2016年に口にしたお菓子です。
丸く可愛らしく咲く、『手まり咲き』と呼ばれる姿がとても印象的な花です。
その姿を薯蕷製のお饅頭で見立てて、花弁をあしらった可愛らしいお菓子です。
菓銘手鞠花
店名鶴屋吉信
住所京都市上京区今出川通堀川西入
電話(075)441-0105
2020
64

七変化

開花から時が流れるにつれて変わっていく花の色。
紫陽花を『七変化』という異名で呼ぶのも納得です。
こちらは2017年に口にしたお菓子です。
餡を淡雪羹、みじん羹、薯蕷羹で包んで紫陽花を模ったとても贅沢なお菓子です。
雨音を聴きながら味わってみてはいかがでしょうか。
菓銘七変化
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
65

甘茶の蛍

ガクアジサイによく似た花の姿をしている可愛らしい『甘茶』。
建仁寺塔頭『霊源院』は、その甘茶で有名な寺院です。
先月、枯山水庭園の改修工事が終わり、新庭園『鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)』が7月31日まで特別公開されています。
今の時期は見頃へとむかう甘茶とともに楽しむことができます。
こちらは2015年に口にした甘茶にちなんだ、きんとん製のお菓子です。
菓銘甘茶の蛍
店名松壽軒
住所京都市東山区松原通大和大路西入弓矢町19-12
電話(075)561-4030
2020
66

紫陽花

御池通りの北側、堺町通から柳馬場通の植え込みでは紫陽花が青い花を咲かせて見ごろを迎えています。
あとは梅雨入りを待つだけです。
紫陽花たちもきっと心待ちにしていることでしょう。
こちらのお菓子は、2015年に初めて口にしました。
餡玉の周りに采の目に切った錦玉羹で包み、雨に濡れた瑞々しい紫陽花の花を表現したお菓子です。
菓銘紫陽花
店名茶寮 宝泉
住所京都市左京区下鴨西高木町25
電話(075)712-1270
2020
67

仲夏

二十四節気『芒種』。
芒種より、初夏から仲夏へと移り変わります。
たわわに実をつけた美味しそうな枇杷が夏の移ろいを知らせてくれます。
こちらは2018年に口にした、枇杷の実を表現した外郎製のお菓子です。
菓銘仲夏
店名日栄軒
住所京都市北区小山初音町61
電話(075)491-2204
2020
68

水ぼたん

仲夏ともなると和菓子屋には、見た目にも涼し気なお菓子が並び始めます。
その代表的なお菓子の一つが葛を使用したものです。
牡丹に見立てた紅餡と白餡を葛で包んだお菓子は、見た目にもとても艶やか。
これからの時期に欠かせないお菓子です。
菓銘水ぼたん
店名伏見駿河屋
住所京都市伏見区下油掛街174番地
電話(075)611-0020
2020
69

水辺

水辺に咲く花菖蒲が各地で見頃を迎えています。
これから梅雨入り。
雨音とともに、池の水面に幾重もの波紋が描かれる様子を眺めながら梅雨を楽しんでみてはいかがでしょうか。
こちらは2018年に口にしたお菓子です。
日常の何気ない水辺の風景を表現した薯蕷饅頭です。
菓銘水辺
店名塩芳軒
住所京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
電話(075)441-0803
2020
610

青梅

北野天満宮の境内に植えられている約1500本の梅の木には、梅の実がたわわに実っています。
赤く熟す前の青梅の収穫が巫女さんによって先日より始まりました。
収穫された梅の実は塩漬けされた後、境内で天日干しされ12月13日より大福梅とされ授与されます。
こちらは2016年に口にした、青梅を模ったこなし製のお菓子です。
菓銘青梅
店名船屋秋月
住所京都市右京区宇多野福王子町13-3
電話(075)463-2624
2020
611

沙羅の花

京都市内を散策しているとナツツバキの花を見かけるようになってきました。
清涼感のある純白の花は、朝に咲いて夕方に落花する一日花。
その儚さを、日本では自生することがない沙羅双樹にたとえます。
『平家物語』冒頭の『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の
理をあらわす・・・・・・』。
『沙羅双樹』とは、ナツツバキのことです。
こちらは2016年に口にした、沙羅の花(ナツツバキ)を模ったこなし製のお菓子です。
菓銘沙羅の花
店名亀屋重久
住所京都市右京区谷口梅津間町
電話(075)461-7365
2020
612

白雨

梅雨のシーズンとなりましたが、雨の種類も様々です。
霖雨(りんう)、地雨(じあめ)、驟雨(しゅうう)、村雨(むらさめ)等々。
数多くの表現があり、雨のことがもっと知りたくなってきました。
こちらは2015年に口にした、雨にちなんだお菓子です。
白雨(はくう)とは、雨脚の激しさによって雨が白っぽく見えるさまのことです。
夕立という呼び方で親しまれている雨のことです。
菓銘白雨
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
613

水佳人

初夏から晩夏にかけて水面を彩る睡蓮。
睡蓮が見頃を迎えています。
朝に開いた花は、夕方になると眠るように花を閉じます。
煌めく水面で清楚に咲く睡蓮は佳人そのもの。
こちらは2016年に口にした、睡蓮にちなんだ焼皮製のお菓子です。
菓銘水佳人
店名鶴屋吉信
住所京都市上京区今出川通堀川西入
電話(075)441-0105
2020
614

紫陽花

先日、梅雨入りをした近畿地方。
一足早く咲いている紫陽花たちが雨に濡れて一段と色鮮やかになりました。
お気に入りの傘を手に、雨音を聴きながら紫陽花鑑賞なんていかがでしょうか。
こちらは2017年に口にした、錦玉で紫陽花を表現したお菓子です。
菓銘紫陽花
店名霜月
住所京都市北区西賀茂榿ノ木町5
電話(075)491-5556
2020
615

七変化

こちらは2014年に口にした、錦玉製のお菓子です。
七変化といえば梅雨のこの時期、紫陽花を連想してしまいますが、こちらのお菓子は虹をイメージして作られたお菓子です。
先日目にした、東山・将軍塚青龍殿から空に向かってかかっていた虹を思い出します。
菓銘七変化
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
616

嘉祥菓子

6月16日は、『嘉祥の日』。
かつては6月16日には菓子を食べて厄除招福を願う、嘉祥(かじょう)の儀式が宮中や武家で行なわれていました。
こちらのお菓子は、嘉祥の日に合わせて販売される嘉祥菓子です。
江戸末期に御所へお納めした嘉祥菓子を再現しています。
通常は販売されていないこの時だけの特別なお菓子です。
菓銘嘉祥菓子
店名とらや(京都一条店)
住所京都市上京区烏丸通一条角
電話(075)441-3111
2020
617

母の味

昨日より七十二候では梅子黄(うめのみきばむ)となりました。
たわわに実った青梅が熟す時期です。
職人さんが、梅干しや梅酒をわが子のために台所で作っていた母の姿を思い出しながら作ったというお菓子です。
梅の可愛らしい姿を外郎(うるじ)で表現しています。
菓銘母の味
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2020
618

濡れつばめ

梅雨のこの時期、巣立って間もないツバメたちが雨に濡れながら低空飛行で飛び回っている様子を見かけます。
こちらは、梅雨の定番の菓銘が付けられた黒糖の錦玉製のお菓子です。
黒糖を使用した寒天で粒あんを包んみ茶巾絞りで仕上げられています。
菓銘濡れつばめ
店名鍵甚良房
住所京都市東山区大和大路通四条下ル小松町140
電話(075)561-4180
2020
619

水無月

『水無月』の文字が躍っている京都の和菓子店。
今では、当たり前になりつつある三種類の水無月。
お馴染みの白。
そして抹茶と黒糖。
どれにしようかと迷った末に、三種類とも購入してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
抹茶と黒糖は和やかに味わい、白は習わしのある和菓子として感慨深く味わってみてはいかがでしょうか。
菓銘水無月
店名游月
住所京都市左京区山端壱町田町8-31
電話(075)711-1110
2020
620

梅雨晴間

雨が止んで降り注ぐ光のシャワー。
そんな時は、太陽を背にして逆の空を見上げて見てください。
ひょっとすると七色のアーチに出会えるかもしれません。
こちらは2018年に出会った、虹をモチーフにしたこなし製の和菓子です。
菓銘梅雨晴間
店名笹屋守栄
住所京都市北区衣笠天神森町38
電話(075)463-0338
2020
621

あじさい

京都の各所で紫陽花が見頃を迎えています。
雨に潤う紫陽花をいたるところで見かけて心癒さながら過ごす日々です。
こちらは2015年に出会った和菓子です。
丸く可愛らしい『手まり咲き』を表現している紫陽花のお菓子が多い中、こちらのお菓子は花弁のみを表現しています。
菓銘あじさい
店名亀屋重久
住所京都市右京区谷口梅津間町
電話(075)461-7365
2020
622

玉すだれ

衣替えの6月、京町家では、畳の上に網代を敷き、襖をはずして簾をかけて夏のしつらえへと替えます。
京都の暑い夏を過ごす工夫の一つです。
こちらは2017年に出会った和菓子です。
すだれの隙間から差し込む澄んだ光を表現した、錦玉羹の透明感が溢れる涼し気なお菓子です。
菓銘玉すだれ
店名幸楽屋
住所京都市北区鞍馬口通烏丸東入ル新御霊口町285-59
電話(075)231-3416
2020
623

大祓

一年の半分にあたる『夏越祓(なごしのはらえ)』が近づいてきました。
ひと足早く神社境内には、茅の輪と呼ばれる茅(ちがや)を束ねて作られた大きな輪が設けられているところもあります。
茅の輪くぐりながら『水無月の夏越しの祓する人はちとせの命のぶというなり』と唱えると、夏の疫病や災厄から免れるといわれています。
こちらは2018年に出会った、茅の輪をモチーフにお菓子です。
菓銘大祓
店名本家玉壽軒
住所京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町262
電話(075)441-0319
2020
624

彩雨

見頃を迎えた紫陽花に降りそそぐ雨。
まるでその雨によって彩られたかのように紫陽花たちは一段と色鮮やかに。
こちらは2014年に出会った、錦玉製のお菓子です。
菓銘彩雨
店名長生堂
住所京都市左京区下鴨上川原町22-1
電話(075)712-0677
2020
625

水無月

本格的な夏の到来が近づいてきました。
暑さを乗り切るために暑気払い。
まるで氷のような涼し気な意匠の本葛製のお菓子です。
見るからに涼やかで、口あたりのいい、こちらの和菓子で暑気払いをしてみてはいかがでしょうか。
菓銘水無月
店名京都鶴屋 鶴壽庵
住所京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話(075)841-0751
2020
626

半夏生

緑と白のコントラストが水辺を涼やかに演出している『半夏生』。
建仁寺搭頭・両足院では、初夏の特別拝観が先日より始まりました。
半夏生が白く清々しく彩る様子を一目見ようと例年多くの参拝者が訪れます。
こちらは2016年に特別に作っていただいた、半夏生をモチーフにした外郎製の和菓子です。
菓銘半夏生
店名聚洸
住所京都市上京区大宮寺之内上ル
電話(075)431-2800
2020
627

よひら

見頃を終えつつある紫陽花、まさに今、見頃を迎えている紫陽花。
梅雨空の下、紫陽花に魅了される6月です。
紫陽花を別名で『よひら』と呼びます。
その名の通り、花弁が4枚あることから付けられている名前です。
2018年に出会った、こちらのお菓子。
色合いと焼印だけで手まり咲きの可憐な紫陽花が目に浮かんできます。
菓銘よひら
店名千本玉壽軒
住所京都市上京区千本通今出川上ル
電話(075)461-0796
2020
628

涼楓

京都らしい蒸し暑い気候となってきました。
京都の夏の避暑地といえば、真っ先に思い浮かぶのが貴船。
鴨川の源流である貴船川のせせらぎが響き渡る中、夏の陽ざしを浴び、煌めく清流の水面と紅葉(もみじ)。
気ままにそよ吹く風に優しく撫でられた紅葉(もみじ)が奏でる心地よい響き。
清流と紅葉(もみじ)の色合いを表現した、こなし生地を使用したお菓子です。
菓銘涼楓
店名笹屋伊織
住所京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
電話(075)371-3333
2020
629

桔梗

智積院・金堂へ向かう参道脇の桔梗が涼やかに花を咲かせています。
秋の七草として知られる桔梗ですが、例年この時期から咲き始めて初秋の頃まで楽しむことができます。
印象的な星型の花。
そして、今にも咲きそうな紙風船のように膨らんだ愛らしい蕾。
とても魅力的な草花です。
こちらは2015年に出会った桔梗を模った和菓子です。
菓銘桔梗
店名田井弥本舗
住所京都市右京区太秦堀ヶ内町28
電話(075)861-0465
2020
630

みな月

2020年も半分が過ぎようとしています。
元旦の次に欠かせない特別な一日である6月30日。
半年の罪のケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する『夏越祓(なごしのはらえ)』。
茅の輪くぐりを行って、残り半年を過ごしてみてはいかがでしょうか。
その『夏越祓』にいただくのが『水無月』という和菓子。
小豆には邪気払いの意味があり、外郎で模られた三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
菓銘みな月
店名山もと
住所京都市左京区北白川東蔦町24-4
電話(075)707-8080
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