二十四節気を彩る和菓子たち
2019
411

さえずり 立春

立春/2018年2月4日~2018年2月18日。
春の兆しを見つけはじめられる頃です。

職人さん曰く、
『旧暦では、一年のはじまりは立春からと考えられていました。
そのため節分や八十八夜など季節の節目の行事は立春を起点として定められています。
梅の花が咲きはじめ、徐々に暖かくなり、春の兆しが所々で感じるようになります。
外郎製で小鳥を表現してみました。
春は動物たち、鳥たちも活動を始める頃です。
少しづつ小鳥たちが鳴いて、梅の香りを楽しんでいる感じにしてみました。』
菓銘さえずり
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412

雪解け 雨水

雨水/2018年2月19日~2018年3月5日。
降る雪が雨へと変わり雪解けが始まる頃です。

職人さん曰く、
『山に積もった雪もゆっくりと解け出し田畑を潤します。
雨水は農耕を始める時期が目安とされてきました。
琥珀羹で雪が解け始めて水になっていく様子を表現しました。
山や田畑を通っていく水という感じで水玉模様のような意匠にしてみました。
色合いも春を感じてもらえるようにしてみました。』
菓銘雪解け
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412

貝合わせ 啓蟄

啓蟄/2018年3月6日~2018年3月20日。
春の訪れを感じ、冬眠していた虫が穴から出てくる頃です。


職人さん曰く、
『眠っていた虫たちが、春の暖かさに誘われて土から出てくる頃です。
雛祭りの頃でもあります。
こなしで雛祭りに合わせたハナグリを模った美しい意匠にしてみました。
女の子お節句なので、はんなりと女性らしい雰囲気に仕上げました。』
菓銘貝合わせ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412

近江路 春分

春分/2018年3月21日~2018年4月4日。
昼と夜の長さが同じになる頃です。


職人さん曰く、
『ようやく春らしい陽気となり、この頃に満開になる菜の花が美しい季節です。
春の食材で香りの独特な蓬を練り込んだ外郎生地をたたみ、上に菜の花をイメージした練り切りきんとんを
のせました。
色からも香りからも春を楽しんでいただければ幸いです。』
菓銘近江路
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412

花映え 清明

清明/2018年4月5日~2018年4月19日。
万物が清らかに明るく感じられる春の盛り、お花見の季節です。


職人さん曰く、
『桜の花が満開になり、多くの人が花見に出かけます。
あんを桜色に染めて小田巻にして清らかに美しく、明るく感じられるような意匠に仕上げました。
琥珀をキラキラとさせて水が流れているようにも見えるようにしてみました。
この頃の真鯛は色が美しくなり『桜鯛』とも呼ばれます。
色んなものに思いを馳せながら作りました。』
菓銘花映え
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412

朧月 穀雨

穀雨/2018年4月20日~2018年5月4日。
桜の花を散らす春雨が降る季節です。


職人さん曰く、
『霞がかった夜空に月が美しく映える頃です。
うす紫色と白のグラデーションに月を表現した黄色をぼかしたたんで金箔をあしらいました。
朦朧(もうろう)とした夜空に月が浮かび上がっている感じを出してみました。』
菓銘朧月
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

五月晴れ 立夏

立夏/2017年5月5日~5月20日。
新緑の香り。
心地よい風。
眩い陽射しとなり、初夏らしい天気が続く頃。

職人さん曰く、
『端午の節句にお庭に飾る鯉のぼりをこなしで表現しました。
子供(男の子)の将来と健康を願って家庭の庭先で五月の風を感じながら青空の下、鯉のぼりを泳がせます。』

何とも言えない、色合いによって生まれる造形美。
まるで、本当に五月の風を感じながら泳いでいるように見えてくるから不思議です。
菓銘五月晴れ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

風の音 小満

小満/2017年5月21日~6月4日。
麦の穂が実り、少し満ちてきたことが『小満』の本来の意味だそうです。
それがいつからか、
『あらゆる生命が満ち始める時期』と解釈されるようになりました。

職人さん曰く、
『太陽の光を浴び、万物がすくすくと成長していく様子を外郎の色のぼかしで表現しました。
太陽の光も吹く風と一体となって大地に降り注ぎます。』
菓銘風の音
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

早乙女(芒種) 芒種

芒種/2017年6月5日~6月20日。
芒種とは、穀物の種をまく時期です。

職人さん曰く、
『農耕民族だった日本では、秋の収穫の為に男性だけでなく、女性たちも田植えを一生懸命に行います。
その田植えでは娘たち(早乙女)の可愛い唄が聞こえてきそうです。
田植の娘(早乙女)がかぶる笠をこなしで表現しました。』
菓銘早乙女(芒種)
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

白暮 夏至

夏至/2017年6月21日~7月6日。
夏至とは、暦の上ではちょうど夏の真ん中にあたります。
一年で一番、昼が長くなる日です。
また、最も太陽の位置が高くなり、影が短くなる日です。

職人さん曰く、
『京都の夏の風景を表現しました。
夏の夕暮れ、京都では鴨川の畔に腰かけて、手には京扇子を持ち、あおぎながら涼を感じます。
外郎(うるじ)で京扇子に夏の色合いを表現しました。』
菓銘白暮
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

夏羽織 小暑

小暑/2017年7月7日~7月22日。
本格的な暑さが到来する前の段階です。
この日より暑中となります。

職人さん曰く、
『新暦の七夕の頃で星空も見られる時期です。
水色の涼やかな朝顔模様の優美な羽織りをまとって、夜風にあたりながら星空を見上げる夏姿を意匠にしました。』
菓銘夏羽織
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

宇治の華 大暑

大暑/2017年7月23日~8月7日。
暑さが極限に達する頃です。

職人さん曰く、
『一年で最も暑さが厳しく感じられる頃です。
花火大会もこの時期にたくさん行われ、夏の風物詩が目白押しです。
外郎に花火の型のすり込みで華やいだ感じの意匠にしました。
京都では、2013年以来の宇治の花火大会が8月に規模を縮小して開催される予定です。
こちらの花火大会は、毎回テーマがあり、とても人気です。
幼い頃、毎年見るのを楽しみにしていた思い出が甦ります。』
菓銘宇治の華
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

酔色 立秋

大暑/2017年8月7日~8月22日。
秋の気配が感じられる頃です。

職人さん曰く、
『暦の上では秋となりますが、暑さは最も極まる頃です。
残暑見舞いもこの日以降から書きます。
外郎で涼し気な灯篭の意匠にしました。
秋の七草の花、桔梗の模様をすり込んで秋を感じる意匠にしました。
酔色は秋の風、秋の色を表現した銘になります。』
菓銘酔色
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

一筋の秋 処暑

処暑/2017年8月23日~9月6日。
厳しい暑さの峠を越した頃です。

職人さん曰く、
『涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます。
外郎で桔梗の花を表現しました。
紫色と水色のぼかしで残暑の中にも秋の風を感じて咲く、そのような情景を出せたらと思い作りました。』
菓銘一筋の秋
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

秋灯子 秋分

秋分/2017年9月23日~10月7日。
昼と夜の時間が等しくなる日です。

職人さん曰く、
『秋分の日を中心とした一週間が秋のお彼岸です。
気候もようやく秋らしくなってきました。
こなしでザクロの実を表現しました。
広沢池畔にはザクロの木が植えられており、この時期になると赤い実がはじけている様子を見かけることができるようになります。
ザクロは秋の風情に欠かせないものの一つです。
赤い実がはじけて美味しそうな種子がのぞく感じを寒天の艶で表現しました。
御銘の【秋灯子(しゅうとうし)】は造語です。
秋の夜に美しい灯りがともる感じにたとえました。』
菓銘秋灯子
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

透路 寒露

寒露/2017年10月8日~10月22日。
夜が長くなり、露が冷たくなる頃です。

職人さん曰く、
『秋もいよいよ深まり、草木に宿る露も冷たくなります。
夜空を見上げるとより美しくきれいに月が見られます。
外郎で美しい月の光に道が照らされている様子を表現しました。
透路という言葉は道が通じるという意味をもつ言葉です。
丸く小さな意匠の中に情景が広がればいいと思い付けました。』
菓銘透路
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

霜紅葉 霜降

霜降/2017年10月23日~11月6日。
字の如く、霜が降りる時期です。

職人さん曰く、
『朝晩の冷え込みがさらに増して、北国や山里では霜が降りはじめる頃です。
山には紅葉も見られるようになります。
葉の上に霜が降りている様子をいら粉で、こなしで色づきはじめる紅葉を表現しました。
これからもっと紅葉も進み、冬が近づいてきている感じも出せればいいなと思いながら作りました。』
菓銘霜紅葉
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

炉ばなし 立冬

立冬/2017年11月7日~11月21日。
冬のはじまりです。

職人さん曰く、
『木枯しが吹き、木々の葉が落ち、早いところでは初雪の知らせが聞こえてきます。
真冬の寒さに備えて冬の準備を始める『こたつ開き』の時期でもあります。
茶道では、囲炉裏を開く『炉開き』が行われます。
こたつに家族が集まり、たわいもない話に花を咲かせ楽しく時間を過ごす情景を外郎製のみかんで表現しました。』
菓銘炉ばなし
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

冬の小道 小雪

小雪/2017年11月22日~12月61日。
北国や山岳地帯では、雪がみられるようになる頃です。

職人さん曰く、
『冬の到来。
早くも北国では初雪の便りも聞かれます。
まだ積もるほどの雪が降らないことから小雪といわれたそうです。
備中を包んだ外郎を氷餅でまぶし、小雪が舞う小道を表現しました。
村雨で散る紅葉(もみじ)を表現しました。』
菓銘冬の小道
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

雪の宿 大雪

大雪/2017年12月7日~12月21日。
雪が激しく降り始める頃です。

職人さん曰く、
『紅葉が散り、寒さが一層厳しくなり、本格的な冬が到来する頃です。
山々は雪に覆われ平野にも雪が降り積もります。
真っ白にたたんだ外郎に雪の上を歩いた動物たちの足跡を焼印で表現しました。』
菓銘雪の宿
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

すこやか 冬至

冬至/2017年12月22日~2018年1月4日。
一年で最も昼が短く夜が長くなる頃です。

職人さん曰く、
『寒さを乗りきるために栄養価の高い南瓜食べ、柚子湯に浸かり無病息災を願います。
こなしで鹿ヶ谷南瓜を表現しました。
京野菜の中でも人気があり『おかぼ』と呼ばれています。
可愛らしく表現してみました。』
菓銘すこやか
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

高台寺 小寒

小寒/2018年1月5日~2018年1月19日。
これから寒さが更に厳しくなる頃です。

職人さん曰く、
『小寒とは、『寒の入り』といわれ、これから更に寒さが厳しくなる頃です。
小寒から節分までの三十日間のことを『寒の内』といいます。
寒が明けると立春となります。
外郎で石畳を表現しました。
高台寺(京都市東山区)の西側に通る石畳の道は、ねねの道と呼ばれる風情ある道です。
その石畳に雪が積もっている美しい景色を京菓子らしく表現しました。』
菓銘高台寺
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
413

雪晴れ 大寒

大寒/2018年1月20日~2018年2月3日。
寒さがさらに厳しくなり、1年で最も寒い頃です。

職人さん曰く、
『【三寒四温】という言葉のように寒い日が三日続くと、その後の四日は暖かくなります。
寒い中にも少しだけ春の気配を感じるられるようになります。
薯蕷羹で葉牡丹を表現しました。
重なり合った葉が牡丹の花のように美しい姿を透明感のある素材で花びらをつくり、葉牡丹らしい紫色と
青色(緑色)の氷餅をあしらいました。』
菓銘雪晴れ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405

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