七十二候を彩る和菓子たち
2019
412 立夏・初候

朝夕の集い 蛙始鳴

蛙始鳴(かわずはじめてなく)/2017年5月5日~5月9日
蛙たちが、水田の中を気持ちよさそうに泳ぎ、活発に活動を始めて鳴き始める頃です。

職人さん曰く、
『蛙たちの合唱が一番よく聞こえる田んぼの横を通ると「ああ、夏が来たんだな。」と感じることができます。
田んぼの緑を吉野羹と村雨で、蛙たちの歌声を色とりどりのこなしのマルで表現しました。』

蛙始鳴がどのようなお菓子の意匠になるのかと、とても興味深かったのですが、出来たお菓子を見て思わず
『なるほど!』と感心しました。
蛙たちが楽しそうに鳴いている雰囲気が伝わってくるお菓子です。
菓銘朝夕の集い
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412 立夏・次候

土の音 蚯蚓出

蚯蚓出(みみずいずる)/2017年5月10日~5月15日
蚯蚓が地上に這い出す時期。

蚯蚓の別名を『歌女(かじょ)』といいます。
先人達は、土の中から聞こえてくる「ジーッ!」という螻蛄(けら)の鳴き声をを蚯蚓の鳴き声だと思っていました。
そこから『歌女(かじょ)』という異名がついたそうです。

職人さん曰く、
『冬眠していた虫たちが活動しはじめます。
ミミズは、土を肥やしてくれる大切な存在です。
小倉羹で土を表現しました。』
菓銘土の音
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
412 立夏・末候

筍堀り 竹笋生

竹笋生(たけのこしょうず) /2017年5月16日~5月20日
筍の季節です。
一年おきに豊作と不作を繰り返すといわれる筍。
今年は記録的な不作だそうです。

職人さん曰く、
『筍の美味しい季節。
毎年筍堀りを楽しみにしている人も多く、みなさん夢中になって堀ります。
ニッキ粉を使って土の中からひょっこりと顔を出している感じを出しました。』

筍を模ったこなし製のお菓子です。
あまりの可愛らしさに思わずニッコリ。
幸せを運んでくれそうですね!
菓銘筍堀り
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
416 小満・初候

お蚕さま 蚕起食桑

蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) /2017年5月21日~5月25日
孵化した蚕が桑を食べる時期です。

職人さん曰く、
『桑の葉をこなしで、蚕の幼虫を淡雪で表現しました。
日本書記には、宮中で養蚕がもう行われていたことが記されています。
古来より大切に飼育されてきた特別な生き物です。』

桑の葉がとても美味しそうに見えますね。
菓銘お蚕さま
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 小満・次候

末摘花 紅花栄

紅花栄(べにばなさかう) /2017年5月26日~5月30日
紅花が盛んに咲く時期です。

職人さん曰く、
『あたり一面に紅花が咲いている様子をねりきり餡のきんとんで表現しました。
古名を末摘花(すえつむはな)とも呼ばれ源氏物語には、この名前のついた女性が登場します。
生涯にわたり、源氏と関わり続けた女性の一人です。』
菓銘末摘花
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 小満・末候

麦嵐 麦秋至

麦秋至(むぎのときいたる) /2017年5月31日~6月4日
麦が実る時期です。

職人さん曰く、
『麦が熟し、たっぷりと黄金色の穂をつける頃です。
穂を揺らしながら吹き渡る風を麦嵐と呼ばれるところから御銘をつけました。
しぼりの意匠で穂が揺れている様子を表現しました。』
菓銘麦嵐
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 芒種・初候

夏の友 蟷螂生

蟷螂生(かまきりしょうず)/2017年6月5日~6月10日
蟷螂(かまきり)が生まれる時期です。

職人さん曰く、
『秋に産みつけられた卵から蟷螂が誕生する頃です。
蟷螂は農作物には手をつけず害虫を捕まえてくれる私たちにとっては、とてもありがたい存在です。
蟷螂の仕草や素振りは実に人に似ていると言われます。
表情豊かに見えてくると同時に前脚(かま腕)の器用さは凄くて、昆虫の中でも右に出るものがいないことに気づか
されます。
夏の友という御銘は、そういった蟷螂を友達のように大切にしていければという想いから名付けました。
外郎で蟷螂の前脚を表現してみました。
お菓子で表現することで蟷螂の愛嬌のある部分が出せればいいなと思います。』
菓銘夏の友
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 芒種・次候

甘い水 腐草為蛍

腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)/2017年6月11日~6月15日
蛍が光り出す時期です。

職人さん曰く、
『御銘は有名な歌、
「ほう、ほう、ほたる来い、
あっちの水はにがいぞ、
こっちの水は甘いぞ~♪ 」
から名付けました。
きんとんを緑(青)にして、草の中を静かに光っている蛍の様子を表現しました。』
菓銘甘い水
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 芒種・末候

母の味 梅子黄

梅子黄(うめのみきばむ)/2017年6月16日~6月20日
梅の実が黄ばんで熟す時期です。

職人さん曰く、
『梅の実がたわわに実る時期です。
梅の可愛らしい姿を外郎(うるじ)で表現しました。
梅酒を作ったり、梅干しを作ったりと、母がわが子のために一生懸命に台所に立っていた姿を思い出します。』
菓銘母の味
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 夏至・初候

露むすぶ 乃東枯

乃東枯(なつかれくさかるる)/2017年6月21日~6月25日
靭草(うつぼぐさ)が枯れる時期です。

職人さん曰く、
『靭草は、紫色の穂状についた花です。日本の少し自然の多い山野でよく見かけることがあります。
幼い頃に外で遊んでいると誰もが一度は目にしたことがあると思います。
夏が真っ盛りの時期になると茶色く枯れていくそうです。
靭草を紫と青(緑)の村雨で表現して赤こしあんとともに葛で巻いて仕上げました。
葛の透明感が夏のお菓子として涼感漂う感じに映れば幸いに思います。』
菓銘露むすぶ
店名長久堂
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2019
416 夏至・次候

菖蒲華 菖蒲華

菖蒲華(あやめはなさく)/2017年6月26日~7月1日
アヤメの花が咲く時期です。

職人さん曰く、
『御銘は、七十二候の菖蒲華が美しいのでそのまま使わせていただきました。
菖蒲の紫の色の美しさを大切に京菓子らしさにこだわって作りました。』
菓銘菖蒲華
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 夏至・末候

半夏生 半夏生

半夏生(はんげしょう)/2017年7月2日~7月6日
半夏(烏柄杓)が生える時期です。

職人さん曰く、
『建仁寺の塔頭・両足院の庭園で見ることができる半夏生。
鮮やかな緑に白色の半夏生はとても美しくいつまでも眺めていたい風景です。
半夏生が彩りを添えている庭園の池は鶴の形をしているそうです。
水辺に咲く草花ということで吉野羹で表現しました。
とても美しく、いつまでも大切にしていきたい庭園です。』
菓銘半夏生
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 小暑・初候

夏日向 温風至

温風至(あつかぜいたる)/2017年7月7日~7月11日
あたたかい南風が吹く時期です。

職人さん曰く、
『雲の間から注ぐ陽が段々と強くなる頃。
乾いた温かい風となって吹き下ろすフェーン現象のことを表しているとも言われています。
吉野羹に水色、桃色の丸を浮かべて陽の光が差し込んでいる色を表現しました。
三角形の形で夏らしく斬新な印象に仕上げました。』
菓銘夏日向
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 小暑・次候

みさやま 蓮始開

蓮始開(はすはじめてひらく)/2017年7月12日~7月16日
蓮の花が開き始める時期です。

職人さん曰く、
『蓮がゆっくりと蕾をほどき花を咲かす頃です。
花は開いてから4日目には散ってしまうそうです。
蓮の儚さをイメージしてふんわりと優しい感じに花が開ききっていない感じを出しました。
御銘の『みさやま』は万葉集の歌から
【笹の葉は み山もさやにさやげども 我は妹思ふ別れ来ぬれば (柿本人麻呂)】
美しい響きが美しい花の蓮と合う感じがしたので付けました。
花びらのぼかしの色、形から奥ゆかしい蓮の花を感じていただければ嬉しく思います。』
菓銘みさやま
店名長久堂
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2019
416 小暑・末候

飛翔 鷹乃学習

鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)/2017年7月17日~7月22日
鷹の子が飛び方を学ぶ時期です。
本日、京都ではいよいよ祇園祭前祭の山鉾巡行が行われる日です。

職人さん曰く、
『5月、6月に孵化した雛が巣立ち準備をする頃です。
獲物の獲り方、独り立ちを覚えます。
鷹はタカ科の中でも昔から高貴な印象のある鳥でもあります。
鷹の体、顔を色で表現したお菓子です。
そば粉を使用した上用(そば上用)で色を出しました。
しぼりの筋で羽の感じを表現しました。
日本人にとって、誰もが知っている馴染みのある島でもありますので和菓子で表現するのも合っていると思い
ました。』
菓銘飛翔
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 大暑・初候

太閤の花 桐始結花

桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)/2017年7月23日~7月27日
桐の花が実を結ぶ時期です。


職人さん曰く、
『盛夏を迎える頃に卵形の実を結びます。
桐は伝統的に神聖な木とされ豊臣秀吉などの天下人が好んだ花でもあるとされています。
うす紫色の村雨を入れた葛を外郎で巻きました。
天下人(豊臣秀吉)が好んだ花ということで【太閤の花】という御銘にして、華やかな感じに仕上げました。』
菓銘太閤の花
店名長久堂
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2019
416 大暑・次候

森の午後 土潤溽暑

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)/2017年7月28日~8月1日
土が湿り蒸し暑くなる時期です。


職人さん曰く、
『熱気がまとわりつく蒸し暑い頃、木や草花は緑を益々濃くして夏を歓楽しているようです。
雨上がりの午後の森の中で木々の枝葉を透かして差し込む光を表現しました。
柚子味のカステラ生地に備中小豆を敷き上に琥珀羹を盛り付け光によって表情が変わる感じを出しました。』
菓銘森の午後
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 大暑・末候

爽やぐ 大雨時行

大雨時行(たいうときどきにふる)/2017年8月2日~8月6日
大雨が時々降る時期です。


職人さん曰く、
『夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃です。
きれいな青空に湧き上がる入道雲は夕立を教えてくれます。
青(緑)の村雨に淡雪羹で化粧して木々に降る雨の色を表現しました。
御銘の【爽やぐ】は爽籟(そうらい)とも意味は似ており、暦の上では秋が近いこともあり、秋の風、色を感じさせる銘にしました。
雨のあとのさわぐ木々の感じを込めました。』
菓銘爽やぐ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 立秋・初候

虫の声 涼風至

涼風至(すすかぜいたる)/2017年8月7日~8月11日
涼しい風が吹き始める時期です。


職人さん曰く、
『風が涼しく感じられはじめ、夕方に鳴く虫たちの音色も秋を演出してくれます。
外郎で袋を表現しました。
秋の虫たちを見つけられるのを楽しむ子供たちの笑顔の様子を表現していただけたらと感じます。』
菓銘虫の声
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 立秋・次候

青滴 寒蝉鳴

寒蝉鳴(ひぐらしなく)/2017年8月12日~8月17日
蜩(ひぐらし)が鳴く時期です。


職人さん曰く、
『夏の終わりを告げるかのようにヒグラシが鳴く頃です。
京都のじりじりと照りつける厳しい暑い夏も少しやわらぎ、鴨川や保津川の川風が少し涼しく感じられるように
なってきました。
青い梢のところから「カナカナカナ」とヒグラシの鳴く声が聞こえると、不思議と癒され心落ち着くと共にどこか
寂しい気持ちにもなります。
外郎の色ぼかし(グラデーション)でヒグラシのいる自然、川、林を表現しました。
お菓子からヒグラシの鳴く声が感じられるように作ってみました。』
菓銘青滴
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 立秋・末候

霧の朝 蒙霧升降

蒙霧升降(ふかきりまとう)/2017年8月18日~8月22日
深い霧がたつ時期です。

職人さん曰く、
『森や水辺に白く深い霧が立ち込める頃、朝夕のひんやりとした心地よい空気の中、深い霧が幻想的な風景を
作り出します。
ドーム状の形をした型に琥珀羹を流し、下にフルーツのシロップ漬けを入れて口当たり爽やかな感じに仕上げ
ました。
霧の感じが出るように薯蕷羹をマーブル状に散らしました。』
菓銘霧の朝
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 処暑・初候

萠花 綿柎開

綿柎開(わたのはなしらべひらく)/2017年8月23日~8月27日
綿の実が弾け綿花がのぞく時期です。

職人さん曰く、
『綿を包む萼(がく)が開き始める頃です。
ふわふわとした綿毛が中から飛び出してきます。
この綿毛が木綿の糸や布になります。
御銘の萠花(ほうか)は、華やかに姿を変える花という意味で付けました。
日本の木綿は、上質で輝いているといいます。
美しい着物(木綿着物、木綿の羽織)や洋服に変わっていきます。
外郎で籠を表現し、白い練切りきんとんで綿を表現しました。
琥珀を乗せて美しく輝いている感じにしました。』
菓銘萠花
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 処暑・次候

片しぐれ 天地始粛

天地始粛(てんちはじめてさむし)/2017年8月28日~9月1日
暑さの勢いが落ち着く時期です。

職人さん曰く、
『ようやく暑さが静まる頃です。
天気図には、秋雨前線が登場して冷たい空気とともに秋を運んできます。
練切り餡のきんとんで秋の雨を水色、そして秋の風をオレンジ(朱オレンジ)で表現しました。
栗をあしらって秋らしくなるようにしてみました。』
菓銘片しぐれ
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 処暑・末候

豊穣 禾乃登

禾乃登(こくものすなわちみのる)/2017年9月2日~9月6日
稲が実る時期です。

職人さん曰く、
『日に日に稲穂の先が重くなってくる頃です。
こぼれるように実り、色づきはじめます。
こなしのしぼりで頭を垂れる稲穂を表現しました。
オレンジ色のいら粉をつけて実っている感じを表現しました。
金箔もつけて【豊穣】の御銘にふさわしい感じに仕上げました。』
菓銘豊穣
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
416 白露・初候

露白し 草露白

草露白(くさのつゆしろし)/2017年9月7日~9月11日
露が白く光って見える時期です。

職人さん曰く、
『降りた露は光り、白い粒のように見えます。
日中の暑さも和らぎはじめ段々と秋の気配が深まっていきます。
外郎で秋の花の上に降りた朝露が白く涼しく光っている様子を表現しました。
日本的な優しい趣きのある秋の花(ムクゲ、コスモスなど)の上の露がまだ少し暑さの残る空気の中に
涼しさを演出しているように見えればと思います。』
菓銘露白し
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 白露・次候

川音のそばで 鶺鴒鳴

鶺鴒鳴(せきれいなく)/2017年9月12日~9月17日
鶺鴒が鳴き始める時期です。

職人さん曰く、
『セキレイは水辺を好む鳥の為、川の上流域に行くほど多く見られます。
出水の小川を行ったり来たりするセキレイの独特のユーモラスな様子に癒されます。
冷涼な場所を好むセキレイに合うように涼しげな意匠にしました。
小田巻で川の流れを表現して、オレンジ色の村雨で少し秋の感じも表現しました。』
菓銘川音のそばで
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 白露・末候

御空 玄鳥去

玄鳥去(つばめさる)/2017年9月18日~9月22日
ツバメが南の国へ渡っていく時期です。

職人さん曰く、
『暖かくなる春先に日本にやって来たツバメが暖かい南の地域へと帰っていく頃です。
来年の春先に戻ってくるまでのしばしのお別れです。
小さな体で遥か遠くの東南アジアの方まで海を渡って飛んでいく情景を表現しました。
胡麻をツバメに見立てています。
『御空』はツバメたちが空高く速く飛翔していくという意味を込めて付けました。』
菓銘御空
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 秋分・初候

遠く雲 雷乃収声

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)/2017年9月23日~9月27日
雷が鳴らなくなる時期です。

職人さん曰く、
『夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃です。
空には、もこもことした鱗雲が見られます。
秋の空を眺めやると遠く雲が少し寂しく感じられるほどに・・・
という情景を表現しました。
外郎で空の色をシンプルに表現しました。』
菓銘遠く雲
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
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2019
416 秋分・次候

蟄虫坏戸 蟄虫坏戸

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)/2017年9月28日~10月2日
虫が冬支度を始める時期です。

職人さん曰く、
『外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度を始める頃です。
虫たちは秋冬が終わるのを約半年もの間、土の中で静かに待ちます。
そして啓蟄の頃に再び姿を現します。
土に見立てた小倉羹の上にほうじ茶餡をきんとん状に載せ、ほうじ茶で作った琥珀羹で葉を模り載せました。
香ばしい香りが秋の感じをより演出してくれたらと思い作りました。
御銘は、次候のそのままを付けました。
ほうじ茶餡の色がこれから冬へと向かっていく情景を感じていただけたらと思います。』
菓銘蟄虫坏戸
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
416 秋分・末候

秋の色 水始涸

水始涸(みずはじめてかるる)/2017年10月3日~10月7日
水田を干し稲刈りに備える時期です。

職人さん曰く、
『田の水を落として稲穂の刈入れを始める頃です。
収穫の秋、真っただ中です。
黄金に色づいた稲穂が輝きます。
美しくキラキラと風になびいてる感じを出す為に琥珀羹のきんとんで表現しました。
栗の黄色を色彩に加えてみました。』
菓銘秋の色
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405
2019
416 寒露・初候

雁行 鴻雁来

鴻雁来(こうがんきたる)/2017年10月8日~10月12日
雁が北の国より日本へ渡ってくる時期です。

職人さん曰く、
『ツバメと入れ違いに雁が北から渡ってきます。
雁は日本で冬を過ごします。
雁行とは、空を飛ぶ雁の列です。
月夜に空を飛ぶ雁の姿を表現しました。
その美しさから季語も多くあり、多くの俳人が好んで詠んだ情景をお菓子にしました。』
菓銘雁行
店名長久堂
住所京都市北区上賀茂畔勝町97-3
電話(075)712-4405

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